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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

特集⑤合格者に聞く!私が受かった勉強法 社会 精神 介護

第43回 第24回精神保健福祉士国家試験 専門科目の講評

 皆さん、受験お疲れさまでした。
 新型コロナ対策もあり2月5日、6日と、緊張の連続だったことと思います。今は達成感と合格への不安が入り混じっているのではないでしょうか。

 第24回試験の出題形式は、例年通り5肢択一問題をベースに5肢択二問題が散在するという形態でした。事例問題についても、短文事例と長文事例という出題形態は変わらず、全体的に大きな変化はみられませんでした。

 受験された皆さんは、合格発表まで落ち着かない日々を過ごすことと思いますが、けあサポで解答速報を出していますので、得点の目安を確認することができます。事例問題等で解釈の相違によって解答が分かれる可能性もあるので、5~6点の幅をもって予測しておくとよいでしょう。

 一番気になるのが合格ラインだと思いますが、試験センターの発表があるまであきらめずに、最後まで希望をもって発表を待ちましょう。
 今回は、専門科目の出題内容の分析をしていきます。

精神疾患とその治療

 今回は、精神医学の専門的な知識を問う問題よりも、一般的、基礎的な知識で十分対応できる内容でした。ピネルの鎖からの解放や、脳の部位とその働きについての問題も、共通科目の「人体の構造と機能及び疾病」と重複する基礎的な内容でした。

 代表的な疾患と症状としての、適応障害やうつ病への対応、自閉スペクトラム症なども、出題実績のある解きやすい問題でした。リスペリドンの副作用、精神分析療法、入院形態、当事者活動なども定番問題でした。

 統合失調症の予後については、少々迷う受験生もおられたのではないでしょうか。ただ科目全体でみると、難問は少なく出題範囲もバランスの取れたものだったといえるでしょう。

精神保健の課題と支援

 ライフイベントとストレスや自殺増加現象については、共通科目の「心理学理論と心理的支援」と重なる分野だったので取り組みやすかったと思われます。DV防止、発達障害者支援についても、それぞれの法制度を理解していれば解ける内容でした。

 ストレスチェック従事者、DALYについても、出題実績があるので、過去問をやっていた方は十分対応できたでしょう。ただ、セクシュアリティと被災者の心理、WHOの健康に関する取り組みについては、少々難度が高かったといえるかもしれません。

精神保健福祉相談援助の基盤

 ソーシャルワークの原理に基づく実践、守秘義務と情報提供、実践モデルなどは、この科目特有の分野でしたが、精神保健福祉にかかわる専門職の役割や精神保健福祉士が行う精神障害のあるクライエントへの援助の方針に関する出題などは、制度を熟知していないと解けない問題も出題されていました。

 事例問題では被災者の心理、DVの加害者と被害者への支援に関する内容で、援助の姿勢を問う良問だったといえるでしょう。全体でみると今回は、1問1答の出題形式においても、選択肢が具体的な事例になっていることが多く、現場で、援助の理念をどのように実践できるかという、実践力を問う方向に向かっているという感触を受けました。

精神保健福祉の理論と相談援助の展開

 アドボカシー、リカバリー、コンサルテーション、ソーシャルインクルージョンなど、援助の理念については、頻出内容でした。また、リハビリテーションアプローチ、精神科専門療法、連携職種、相談援助の展開過程、コミュニケーション技法、グループワークの展開過程、ケアマネジメントにおけるモデルなども、基礎的な知識で対応できる内容でした。

 長文事例問題も、DV、職場におけるメンタルヘルス、統合失調症患者への対応という内容で、特に難解なものはなく、科目全体でみると取り組みやすかったといえるのではないでしょうか。

精神保健福祉に関する制度とサービス

 精神医療審査会、障害者基本法、自立支援医療(精神通院医療)、医療保険制度、年金保険制度、更生保護制度、医療観察制度、社会調査と、例年通り、出題基準に沿ってバランスよく出題されていました。

 事例問題は、統合失調患者が利用できるサービスについて問う内容で、障害福祉サービス、医療保険サービス、介護保険サービスのそれぞれのサービス内容を理解していれば対応できるものでした。全体として基礎的な知識で対応できる内容でした。

精神障害者の生活支援システム

 1問1答は、障害者総合支援法における障害福祉サービス、精神障害者の就労支援、保健所と精神保健福祉センターの役割など、精神障害者の生活を支援する制度や機関の役割に関する頻出の内容でした。

 事例問題も、統合失調症患者と家族への支援として、心理教育やショートステイサービス、当事者のリカバリープログラムに関するもので、基礎的な知識で対応できたでしょう。ただ、諸外国の精神保健福祉については、少々難度が高かったといえるかもしれません。

 以上、各科目の出題傾向と難易度をみてきましたが、今回の全体の出題傾向をみると、落とすためにあえて作成したと思われる難問といえる問題は極めて少なく、出題基準に則った、オーソドックスな良問が多かったと思われます。

 受験生の皆さんは、試験が終わりほっとしていることと思います。1年間、大変な中、本当に頑張ってこられましたね。今までの皆さんの頑張りに、心からの拍手を送ります。

 合格発表までは、今までの自分の頑張りを褒めてあげて、しばらくは受験勉強からゆっくり解放され、リラックスして明日の活躍に備えてください。本当にお疲れさまでした。

 次回は、共通科目の出題傾向を分析していきます。


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