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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。


第34回 「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」

 皆さんこんにちは。今回は「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」を取り上げます。精神保健福祉士は精神障害者に関する制度だけではなく、障害者全般に関する幅広い知識が求められますので障害者施策を十分に学習しておきましょう。今回は後ほど、障害者福祉の発展の経緯を取り上げます。ではまず前回の課題の解説をしておきます。

第23回 精神保健福祉士国家試験 「社会保障」

問題 52 事例を読んで、労働者災害補償保険(以下「労災保険」という。)に関する次の記述のうち、最も適切なもの1つ選びなさい。

〔事 例〕
運送会社で正社員として働いているFさんは、合理的な経路及び方法により通勤中、駅の階段で転倒し、負傷した。

  • 1 Fさんの負傷は業務災害ではないので、労災保険の給付は行われない。
  • 2 Fさんの雇用期間が6か月未満である場合、労災保険の給付は行われない。
  • 3 Fさんが療養に係る労災保険の給付を受けられる場合、自己負担は原則1割である。
  • 4 Fさんが療養に係る労災保険の給付を受ける場合、同一の負傷について、健康保険の療養の給付は行われない。
  • 5 Fさんの勤務先が労災保険の保険料を滞納していた場合、労災保険の給付は行われない。
正答4

解答解説

  • 1 × Fさんは、合理的な経路及び方法により通勤中、駅の階段で転倒し、負傷したとあり通勤災害に該当するため、労災保険の給付は行われます。労災保険の給付には、①業務災害、②通勤災害、③二次健康診断等給付の3種類があります。「通勤災害」とは、労働者の通勤による負傷、疾病、障害又は死亡をいいます。この場合の「通勤」とは、就業に関して「合理的な経路、方法」による通勤途上の災害をいいます。
  • 2 × 労災保険の給付は、雇用期間にかかわらず、雇用された当日の業務災害、通勤災害に対しても給付されます。また雇用形態も問われません。短時間労働者、日雇い労働者、学生であっても、労働者であればすべて対象になります。
  • 3 × 労災の給付は全額であり、自己負担は一切ありません。これは、業務災害は「事業主の無過失責任」であるという考え方に基づいています。「事業主の無過失責任」とは、労働者の故意・過失を立証しない限り、使用者が無過失でも責任は事業主がとらなければならないという考え方です。
  • 4 〇 労災による負傷・疾病の治療に要する費用は、労災認定が下されたら労災保険給付の対象になり、医療保険は一切給付されません。もし労災認定前に医療保険給付を受けている場合は、健康保険から労災保険への切り替えが必要になります。
  • 5 × Fさんの勤務先が労災保険の保険料を滞納していた場合でも、労災保険の給付は行われます。これは、労災保険料の納付義務は事業主にあり、労働者の責任ではないからです。事業主は、保険料を滞納すると年率14.6%の延滞金が課せられます。また、事業主が保険料滞納中に労働者が業務災害で負傷し労災給付を受けた場合は、その給付額の40%相当額を限度として、事業主から徴収されます。

 いかがでしたか。「社会保障」は、範囲が広いため基本的な知識を習得するための学習量が求められますが、必須内容を整理して確実な知識を身につけておけば十分対応できますから最後の詰めをしていきましょう。では今回の「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」に入っていきます。

 この科目は、障害者総合支援法における障害者自立支援制度について、毎年3~4問の出題があります。障害福祉サービスの種類やその内容、障害者支援施設や自立支援医療、地域生活支援事業、審査請求制度等をよく整理しておきましょう。また、障害者総合支援法における国や市町村、都道府県のそれぞれの役割、指定サービス事業者の役割、国民健康保険団体連合会の役割なども確認しておきましょう。
 では今回は、障害者福祉の発展の経緯について取り上げていきます。


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