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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。


第31回 「地域福祉の理論と方法」

「地域力強化検討会」最終とりまとめ~地域共生社会の実現に向けた新しいステージへ~」

 2017年(平成29年)9月には、「地域力強化検討会」が最終とりまとめとして「地域共生社会の実現に向けた新しいステージへ」を出しました。主な内容は次の通りです。

 「地域共生が文化として定着する挑戦」として、「待ち」の姿勢から、「予防」の視点に基づく、早期発見、早期支援へ、「点」としての取組から、有機的に連携・協働する「面」としての取組へ、専門職による多職種連携、地域住民等との協働による地域連携、「支え手」「受け手」が固定されない、「多様な参加の場、働く場の創造」が提言されています。

 「市町村における包括的な支援体制の構築」として、他人事を「我が事」に変えていく地域づくりと、そのための財源確保としてのクラウドファンディング、SIB、ふるさと納税、社会福祉法人の地域公益的取組、企業の社会貢献活動等をあげています。

 「地域福祉(支援)計画」の「共通して取り組むべき事項」として、福祉以外のさまざまな分野(まちおこし、産業、農林水産、土木、防犯・防災、社会教育、環境、交通、都市計画等)との連携に関する事項、高齢、障害、子ども等の各福祉分野のうち特に重点的に取り組む分野、制度の狭間の問題への対応のあり方、共生型サービスなどの分野横断的な福祉サービスの展開等をあげています。


地域共生社会に向けた包括的支援と多様な参加・協働の推進に関する検討会(地域共生社会推進検討会) 最終とりまとめ

 2017年(平成29年)の社会福祉法改正時に、公布後3年(令和2年)に見直すという附則が置かれ、これに基づいて「地域共生社会推進検討会」が設置され、市町村における包括的な支援体制の整備のあり方と地域共生社会の実現に向けた中長期の視点から、社会保障・生活支援において今後強化すべき機能について検討が行われてきました。

 その結果、検討会が2019年(令和元年)12月に「最終とりまとめ」を出し、「地域共生社会の理念」「福祉政策の新たなアプローチ」「市町村における包括的な支援体制の整備のあり方」の3点を提示して、取り組みの具体的方向性を提言しています。

地域共生社会の理念

 「地域共生社会の理念」とは、制度や分野の枠や「支える側」「支えられる側」という従来の関係を超えて、人と人、人と社会がつながり、一人ひとりが生きがいや役割を持ち助け合いながら暮らしていくことができる、包摂的なコミュニティ、地域や社会を創るという考え方であると提示しました。

福祉政策の新たなアプローチ

 一人ひとりの生が尊重され、複雑・多様な問題を抱えながらも、社会との多様な関わりを基礎として自律的な生を継続していくことを支援する機能の強化が求められており、そのため専門職による対人支援は、「具体的な課題解決を目指すアプローチ」と「つながり続けることを目指すアプローチ(伴走型支援)」の2つのアプローチを支援の両輪として組み合わせていくことが必要であるとしています。

 伴走型支援を実践する上では、「専門職による伴走型支援」と「地域住民同士の支え合いや緩やかな見守り」の双方の視点から実施することによって、セーフティネットが強化され、重層的なものとなっていくとしています。

市町村における包括的な支援体制の整備の在り方

 事業の枠組みとして、地域住民の複合化・複雑化した支援ニーズに対応する市町村における包括的な支援体制の構築を推進するため、「断らない相談支援」「参加支援」「地域づくりに向けた支援」の3つの支援を一体的に行う、市町村の新たな事業を創設すべきであるとしています。

受験対策WEB講座の配信がスタート!

「見て覚える!精神保健福祉士国試ナビ2022」
https://chuohoki.socialcast.jp/set/219?fcid=12

※専門科目のみ