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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。


第30回 「現代社会と福祉」

資源の種類と性質

 ニーズを満たすためには資源が必要です。「資源」は、大きく分けて「報酬的資源」と「用具的資源」に分類することができます。

 「報酬的資源」とは、ニーズを直接的に充足できる資源のことで、福祉サービスや医療サービス等の現物給付が該当します。この「報酬的資源」は、直接的な対人援助サービスとして提供されるので、「利用者の選択の自由の保障」が低いのが特徴です。

 「用具的資源」とは、ニーズを間接的に充足する資源のことで、現金給付やクーポン券等のバウチャー等が該当します。この「用具的資源」は、現金やクーポン券で自分の欲しいものを選ぶことができるので、「利用者の選択の自由の保障」が高いのが特徴です。

 ただ、「現金給付」の場合は、利用者に、給付の目的以外に使用される可能性があります。それに対して、クーポン券等によるバウチャー給付の場合は、利用目的が限定されていますので、目的以外には使われにくいという性格があります。

報酬的資源 ニーズを直接的に充足できる資源(福祉サービス等)
選択の自由の保障は低い
用具的資源 ニーズを間接的に充足する資源
(現金給付:利用目的以外に使用されやすい)
(バウチャー:目的以外に使われにくい)
選択の自由の保障は高い

提供主体による資源の分類

 資源を提供主体によって分類すると、「フォーマルな資源」と「インフォーマルな資源」の2つに分類することができます。

 「フォーマルな資源」とは、法律や制度等によって制度化されている資源のことです。「フォーマルな資源」は、安定供給が可能です。例えば、「福祉事務所」は「社会福祉法」に根拠を置く制度化されている資源です。「特定非営利活動法人(NPO法人)」は、「特定非営利活動促進法」に根拠を置く制度化されている資源に該当します。

 「インフォーマルな資源」とは、制度化されていない資源のことです。「インフォーマルな資源」は、制度に縛られないので、柔軟性に富んでいるのが特徴です。例えば、近隣、知人、地域のボランティアなど、法律や制度に基づかない資源が該当します。

フォーマルな資源 制度化されている資源。安定供給が可能
インフォーマルな資源 制度化されていない資源。柔軟性に富む

資源の配分

 次に資源の配分についてみていきましょう。資源の配分の考え方には「必要原則」という考え方と「貢献原則」という考え方があります。

 「必要原則」とは、「ニーズ原則」ともよばれ、必要(ニーズ)を充足するためには、資源を平等に分配すべきであるという考え方です。「必要原則」は市場メカニズムにはよらない資源の分配方法です。公的扶助制度などは、この原則に該当します。

 「貢献原則」とは、貢献度に応じて資源を分配するという考え方です。貢献度に応じるとは、金銭の支払いに応じてという意味で、社会保険等がこの原則に該当します。

必要原則 必要のために資源を平等に分配すべきという考え方
貢献原則 貢献度に応じて資源を分配するという考え方

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