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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第24回 「精神保健福祉援助技術の理論と相談援助の展開」

14「グループワーカーの自己活用」

 グループワーカーは、自己を援助の道具として使います。ワーカーは、グループ活動を行う際、メンバーと行動しながら、援助者として、適切に自分自身の援助技術を駆使して、メンバーのために活用していきます。

グループワーク グループダイナミクスを活用し、グループプログラムを展開することによって、メンバーとグループの成長のために、ワーカーが意図的に介入する専門的援助技術である
グループワークのモデル 社会的目標モデル、治療モデル、相互作用モデル
コノプカによるグループワークの14原則 (1)メンバーの個別化、(2)グループの個別化、(3)メンバーの受容、(4)ワーカーとメンバーの援助関係の構築、(5)メンバー間の協力関係の促進、(6)グループ過程の変更、(7)参加の原則、(8)問題解決過程へのメンバー自身の取り組み、(9)葛藤解決の原則、(10)経験の原則、(11)制限の原則、(12)プログラムの活用、(13)継続的評価、(14)グループワーカーの自己活用

グループワークの展開過程

 次にグループワークの過程についてみていきましょう。
 シュワルツ(Schwartz,W.)は、グループワークの過程には、大きく分けて「準備期」「開始期」「作業期」「終結期」の順で展開されるとしました。

準備期

 「準備期」は、グループ活動の開始の前の段階で、メンバーとの予備的接触を行う段階です。この時期には、ワーカーは、メンバーの課題やニーズなどを把握する「波長合わせ」や「予備的接触」を行います。また、グループワークを行っていく上で必要になる関係機関との連絡調整等も行っておきます。

開始期

 「開始期」には、メンバーとの援助関係を形成していきます。グループ活動を行う契約を結び、目標を設定し、プログラム計画を確認し、評価についての共通認識をもち、記録についても確認しておきます。

作業期

 「作業期」は、プログラム活動を展開していく時期で、メンバーとグループが目標に向かって、具体的にプログラム活動を展開していきます。
 この時期、葛藤が生まれたら、その葛藤を避けるのではなく、成長の機会としてとらえて、適切に取り組むことができるよう援助していきます。また、ワーカーは、メンバー個人それぞれの評価とグループ全体の評価やモニタリングを行い、必要なら計画の再検討等も行います。


終結期

 「終結期」は、グループワーク活動を終了する時期です。目標の達成、計画期間の終了などの要件を満たすことにより、グループワーク活動を終了します。ワーカーは、メンバーの感情をよく理解し、共感しながら、メンバーとともに活動を評価し、メンバー同士の感情の分かち合いの場も設けながら、それまでの活動が、生活の場に活かされるよう励まして終結します。

準備期 波長合わせ、予備的接触
開始期 メンバーとの援助関係の形成、利用契約の締結、目標を設定とプログラム計画の確認
作業期 プログラム活動の実施
終結期 活動の評価、感情の分かち合い

 いかがでしたか。次回は「精神保健福祉に関する制度とサービス」を取り上げます。では第23回と第21回の精神保健福祉士国家試験問題の中から今回の課題を挙げておきますので、チャレンジしてみてください。

第23回 精神保健福祉士国家試験 「精神保健福祉援助技術の理論と相談援助の展開」

問題44 次の記述のうち、グループワークにおいて精神保健福祉士が行うこととして、適切なもの1つ選びなさい。

  • 1 グループ内の規範を定めずに、メンバーの自由な活動を推進する。
  • 2 メンバーの役割を固定して、効率的にプログラムを進行する。
  • 3 メンバーの体験談を活用して、社会的スキルの獲得を促進する。
  • 4 メンバー間の葛藤を回避して、グループ活動が円滑に進むようにする。
  • 5 終結期では、メンバー間の凝集性を強化する。
第21回 精神保健福祉士国家試験

問題45 次の記述のうち、グループワークの作業期における精神保健福祉士の関わりとして、正しいもの1つ選びなさい。

  • 1 メンバーのニーズを把握して計画を立てる。
  • 2 グループ内でのルールをメンバーと決める。
  • 3 個々のメンバーと波長合わせを行う。
  • 4 グループ内に形成されたサブグループを活用する。
  • 5 グループ目標の達成度をメンバーと評価する。

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「見て覚える!精神保健福祉士国試ナビ2022」
https://chuohoki.socialcast.jp/set/219?fcid=12

※専門科目のみ