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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第42回  直前の心得(2) 「今やっておくべきこと」

 皆さん、こんにちは。いよいよ本試験を直前に控え、緊張でいっぱいだと思います。今まで積み重ねてきた自分の力を信じて、その実力を思う存分発揮していけるように、試験直前の過ごし方と、試験当日の心構えと留意点について触れていきましょう。

持ち物の準備

 受験票、筆記用具等の最低必要な物をもう一度確認しておきましょう。また、最後に試験会場で目を通すことのできる、総まとめ的な資料を一つ用意すると、試験までの時間を有効に使えるでしょう。あれもこれもと持って行きたくなるでしょうが、あまり重い物や分厚い本は荷物になるだけで全部目を通す時間がありません。むしろ、暗記用にまとめた手軽なもののほうがよいでしょう。

寒さ対策

 会場によっては、広すぎて暖房が効かず寒かったり、逆に暖房が効きすぎてのぼせてしまい集中できなかったりと、いろいろな状況が考えられます。体温を調節できるような上着を用意しておくとよいでしょう。寒いときは膝にかけることもできます。温かい飲み物も体全体を温め、心をリラックスさせてくれます。会場に着くまでも寒さが厳しいと思いますので、カイロ(使い捨て)などを用意し、寒さ対策は十分しておきましょう。

エネルギーの補給

 受験はとてもエネルギーを使います。大脳の働きに甘いものはとても有効で、エネルギーの補給にもなります。チョコレートや、空気の乾燥やのどの痛み対策として、のど飴などがあると安心できるでしょう。また、ナッツやドライフルーツ類も、エネルギー源としてはおすすめです。

前日の心得

 前日はゆっくり過ごしてください。心配で資料を見直し始めると、すべて見直さなければと資料を広げ過ぎて、就寝時間が遅くなり睡眠不足になるおそれがあります。資料は、ざっと見直す程度にして、いつもより早めに就寝するようにしましょう。当日は、長時間集中力を維持し、全力を出し切らなければなりません。そのためにも、睡眠は十分摂っておいてください。

就寝の工夫

 興奮してすぐ眠りに就けなくても、床に入って目を閉じるだけでも次の日の体力の備えになります。なかなか寝つけないときは、自分が一番リラックスできる音楽を聴いたり、心が安心する自然の風景やイメージを思い浮かべながら深呼吸をしていくと、眠りに入りやすいでしょう。

当日の食事

 当日の食事は、胃にもたれるものより、消化しやすいものがよいでしょう。また、飲み物等も、試験会場の近辺のコンビニは混雑し、品数が不足しすぐ売り切れてしまうおそれがありますので、ポットに温かい飲み物を入れて持参するか、試験会場に向かう途中で、家の近くのお店や販売機等であらかじめ購入しておくことをおすすめします。

時間は余裕を持って

 交通網の遅れなどに対処できるよう、また、試験会場にも早めに到着して余裕を持って試験の開始に臨めるよう、少し早めに家を出ましょう。会場に到着したら、まず自分の席を確認し、トイレを済ませておきましょう。

周りを気にしない

 試験会場に着くと、受験生の多さに圧倒されて、周りの人が皆自分より頭が良く見えてくるものです。でも、きっとその人たちも皆同じように感じているでしょう。席に着いたら周りに気をとられず、試験直前まで1点でも多く得点できるよう資料等を使って気持ちを集中させていきましょう。

ストレッチと深呼吸

 当日は、精神的な緊張のため、身体の筋肉が硬くなっているかもしれません。周りの迷惑にならない程度に、両手を上げて背筋を伸ばし、ゆっくり深呼吸をしてみましょう。それが終わったらそのままその両手を左に傾けて、身体の右側を伸ばしてみましょう。次に、反対側も伸ばしてみましょう。最後に両手を後ろで組んでゆっくり胸を反らしてみましょう。ストレッチと深呼吸は、血液の循環をよくし、精神的な落ちつきを与えます。

 深呼吸は、3秒ほどかけてゆっくり息を吸い、できるだけゆっくり息を吐きます。呼吸することだけに神経を集中するので他のことが気にならなくなるのと、脳に作用して神経を落ち着かせる効果があります。深呼吸をして気分が落ち着いたら、今まで頑張ってきた自分を思い出して、自信を持って試験の開始に臨みましょう。

時間配分

 問題を解くときは時間配分に気をつけましょう。難問に時間をとられてしまい、できる問題を解く時間がなかったということのないように、余裕を持って見直せるような時間配分が大切です。科目によって難易度にばらつきがあります。全科目に得点していくことと、得点できる問題は確実に取っていくことが合格の秘訣です。

難問に惑わされない

 合格率を抑えるために、落とすための難問と呼ばれる問題もありますから、そういう問題にはとらわれないで、できる問題を確実に点数にしていってください。聞いたことのない人物名や薬の名前等が出てくると焦ってしまうかもしれませんが、落ち着いて問題全体を読むと、基礎的な知識で答えられるヒントが隠れています。問題の意図を的確に把握し、スピードと確実性の両面に気をつけて、今までの努力の成果を十分に発揮してください。

気持ちの切り替え

 専門科目が終わったら、素早く気持ちを切り替えて、その日の疲れを取り除いて、次の日の共通科目の試験に備えましょう。専門科目の結果が気になるでしょうが、それに気分が引きずられないよう、答え合わせなどはしないようにして、帰宅したら早めに就寝し、体力と気力を十分に蓄えて翌日に臨みましょう。

 翌日の共通科目は、科目数が多く試験時間も長時間に及びます。宿泊する人も多いと思いますが、しっかり食事を摂って温かなお風呂に入り、心も体もリラックスして早めに就寝しましょう。

できるところで確実に得点する

 翌日は早めに起床して、やはり余裕を持って家を出ましょう。共通科目は苦手意識を持っている方が多いと思いますが、もし難度の高い科目でわからない問題に出会ったら、その問題に時間をとられてしまわないように、とりあえずわかる範囲で解答に印をしておき、共通科目のすべての科目を必ず解いてから、もう一度戻ってその問題を確認できるようにしましょう。

問題だけに集中

 試験が始まると、周りの人がページをめくる音が聞こえてきます。自分より早く問題を進めている人がいると気になり、焦ってしまうかもしれませんが、試験が開始したら周りのことは気にせず、問題だけに神経を集中させましょう。

最後まで落ち着いて

 また、試験開始から一定の時間が経つと、試験会場から退出することが許されていますので、早く退出する人が出てきます。自分はまだ全部解き終わっていないのにと、焦ってしまうかもしれません。けれど、決められた時間内に解けばよいのですから、チャイムが鳴るまで、1秒でも無駄にせずにしっかりと取り組んでください。
 もし、試験中に何らかのアクシデントや困ったこと、わからないことが起きたら、遠慮せずに試験官に手を挙げて合図をし、希望を伝えたり、指示を受けるようにしましょう。

今までの努力を信じよう

 いかがでしたか。本試験は、今までの努力の集大成になりますね。努力は必ず結果を出します。今までの自分の頑張りを信じて、自信をもって臨んでください。学習の成果を最大限に発揮して合格を勝ち取ってください。皆さんのご健闘を心から応援しています。
 次回は、本試験の出題内容について、分析をしていきます。