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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第41回  直前の心得(1) 「今やっておくべきこと」

 皆さん、こんにちは。本試験を目前に控え、不安と緊張でいっぱいだと思います。今まで努力してきた自分を信じて、体調管理を含め万全の態勢で受験に臨みましょう。今回は受験を直前に控えた具体的な備えについて確認していきます。では、最初に前回の課題の解説をしておきましょう。

問題 最近の福祉関連法改正に関する次の記述のうち、正しいもの2つ選びなさい。

  • 1 バリアフリー法が改正され、市町村は移動円滑化促進方針(マスタープラン)の作成が義務づけられた。
  • 2 児童福祉法、児童虐待防止法が改正され、親権者等による体罰禁止規定が設けられた。
  • 3 生活保護法が改正され、被保護者が大学等に進学する際、進学準備給付金が支給されることになった。
  • 4 生活困窮者自立支援法が改正され、就労準備支援事業が必須事業になった。
  • 5 子どもの貧困対策推進法が改正され、市町村に貧困対策のための計画策定が義務づけられた。

正答2、3

解答解説

  • 1 誤り。バリアフリー法が改正され、市町村は移動円滑化促進方針(マスタープラン)の作成が努力義務として規定されました。マスタープランとは、市町村が移動円滑化促進地区について作成するバリアフリーの促進に関する方針のことです。今回の法改正は、2020(令和2)年の東京パラリンピック大会の開催を契機に、共生社会の実現、高齢者、障害者等も含んだ、一億総活躍社会の実現の必要性を背景としたものです。
  • 2 正しい。親権を行う者すなわち児童福祉施設長や里親を含む親権者等がしつけに際して体罰を行うことを禁止しました。また、この改正で児童相談所は、一時保護の解除後の家庭等の環境調整や児童の状況を把握して児童の安全を確保することを規定し、児童相談所の職員の業務のうち、一時保護担当者と保護者支援担当者を分離することになりました。
  • 3 正しい。都道府県知事等は、一定の要件に該当する被保護者であって教育訓練施設のうち、厚生労働省令で定めるものに確実に入学すると見込まれるものに対して、「進学準備給付金」を支給することになり、自宅通学で10万円、進学を理由として出身世帯の自宅から転居して通学する場合は30万円の支給となっています。
  • 4 誤り。生活困窮者自立支援法が改正され「就労準備支援事業」と「家計改善支援事業」が努力義務の事業となりました。自立相談支援事業とこの2つの事業を一体的に実施することを目指した改正で、3事業を一体的に実施することにより自立を一層効果的に促進することを目的としています。両事業が効果的かつ効率的に行われている一定の場合には、家計改善支援事業の補助率を、本来の2分の1から3分の2に引き上げることとされました。
  • 5 誤り。子どもの貧困対策推進法が改正され、市町村は貧困対策のための計画を策定することが努力義務とされました。この法改正では、「子どもの現在及び将来がその生まれ育った環境によって左右されることがないよう」「児童の権利条約の精神に則り」子どもの貧困対策を総合的に推進すること、子どもの意見が尊重されその最善の利益が優先考慮されること、包括的かつ早期に講ずること、貧困の背景に様々な社会的要因があることを踏まえることとされました。

 いかがでしたか。法改正、新制度をもう一度よく振り返っておきましょう。
 では、今回は受験を直前に控え、合格により一歩近づくために、今この時期の心構えと、やっておくべきことについて取り上げていきます。