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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第26回 「精神障害者の生活支援システム」

 皆さん、こんにちは。学習は順調に進んでいますか。受験申込書の受付期限は、10月4日(金)の消印有効です。手続きがまだの方は、なるべく早めに済ませておきましょう。

 今回の「精神障害者の生活支援システム」は、精神障害者の概念、精神障害者の生活の実態、精神障害者の生活と人権、居住支援、就労支援、地域における精神障害者の生活を支援するシステム、市町村における相談援助等が出題範囲になっています。
 実際に地域で生活する精神障害者に必要な制度を具体的に想定しながら学習していきましょう。では、最初に前回の課題の解説をしておきましょう。

第21回 精神保健福祉士国家試験 「精神保健福祉に関する制度とサービス」

問題62 次のうち、医療保護入院に関する記述として、正しいもの1つ選びなさい。

  • 1 都道府県知事の権限による強制入院のことである。
  • 2 入院には、2名以上の精神保健指定医の診察が必要である。
  • 3 72時間に限り、指定病院に入院させることである。
  • 4 入院に同意する「家族等」には、後見人と保佐人が含まれる。
  • 5 精神科病院への入院時に最優先に選択されるよう法律に定められている。


正答 4

解答解説

  • 1 × 都道府県知事の権限による強制入院は、措置入院である。都道府県知事は、2人以上の精神保健指定医が、精神障害者で医療及び保護のために入院させなければその精神障害が自傷他害のおそれがあると認めた場合、国等の設置した精神科病院又は指定病院に入院させることができる。この場合、入院措置を採ることと退院請求等に関する事項を書面で通知しなければならない。
  • 2 × 選択肢1のとおり、2人以上の指定医の診察が必要なのは、措置入院である。医療保護入院は、本人の同意が得られない場合、1名の精神保健指定医の診察の結果、精神障害者で医療及び保護のため入院の必要があると診断された場合、家族等の同意によって行う入院形態である。指定医師がいない等のやむを得ない場合に限り、特定医師の診察のもと最長12時間に限って入院が認められている。
  • 3 × 72時間に限り指定病院に入院させることができるのは、応急入院である。精神科病院の管理者は、医療及び保護の依頼があつた者について、急を要しその家族等の同意を得ることができない場合で、指定医の診察の結果、精神障害者で直ちに入院させなければその者の医療及び保護を図る上で著しく支障がある者、あるいは移送された者の場合、本人の同意がなくても72時間に限り入院させることができる。指定医師がいない等やむを得ない場合に限り、特定医師の診察のもと最長12時間に限って入院が認められている。
  • 4 ○ 「家族等」とは、本人の配偶者、親権を行う者、扶養義務者、後見人、保佐人である。家族等のうち、本人に対して訴訟をしている者や訴訟した者、その配偶者・直系血族は医療保護入院の同意を行うことはできない。家族等がいない場合、あるいは家族等の全員がその意思表示をできない場合は、市町村長同意による入院になる。
  • 5 × 精神保健福祉法では、精神科病院の管理者は、精神障害者を入院させる場合は、本人の同意に基づいて入院が行われるように努めなければならないとされている。任意入院の入院時には、管理者は退院請求等に関する事項を書面で通知する義務があり、本人から入院意思を記載した書面を受け取らなければならない。また、同意の再確認として、入院後1年経過後及び2年ごとに同意書を受け取らなければならない。

 いかがでしたか。「精神保健福祉に関する制度とサービス」では、障害者総合支援法を始め、精神障害者関連法と諸制度について幅広く学習しておきましょう。では、今回の「精神障害者の生活支援システム」に入っていきます。今回は、障害者の就労支援を中心に取り上げます。