メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第21回 精神疾患とその治療

 皆さん、こんにちは。厳しい暑さが続きます。睡眠不足などで体調を崩さないよう、健康には十分気をつけてこの時期を乗り越えていってください。

 今回から専門科目に入っていきます。今回取り上げる「精神疾患とその治療」は、代表的な精神疾患とその症状が出題範囲の大きな部分を占めます。疾病の特徴や症状と、治療法などをよく把握しておきましょう。今回は後ほど、代表的な疾病とその症状を中心に取り上げていきます。ではまず、先週の「権利擁護と成年後見制度」の課題を解説していきます。

第21回 精神保健福祉士試験 「権利擁護と成年後見制度」

問題78 特別養子縁組制度に関する次の記述のうち、最も適切なもの1つ選びなさい。

  • 1 特別養子は、15歳未満でなければならない。
  • 2 縁組後も実親との親子関係は継続する。
  • 3 特別養子は、実親の法廷相続人である。
  • 4 配偶者のない者でも養親となることができる。
  • 5 養親には離縁請求権はない。

正答 5

解答解説

  • 1 適切でない。特別養子は、原則は6歳未満と定められている。ただ、8歳未満で6歳未満から引き続き養親となる者に監護されていた場合は、特別養子になることができる。なお、この年齢規定に関しては、2019年(令和元年)の民法改正により、15歳未満に引き上げられ、公布日である6月14日から1年以内の政令で定める日に施行されることになっている。
  • 2 適切でない。特別養子縁組後は、実親との親子関係は終了する。特別養子縁組は、養子と実親との法的関係を解消し、養親と養子に対して実親子関係と同じ関係を成立させる縁組で、家庭裁判所の審判が下ることにより成立する。戸籍には実親の氏名は記載されず、養親にとって養子の続柄は、「長男(長女)」等と記載される。
  • 3 適切でない。特別養子縁組が成立すると、実親との親子関係は終了するため、民法における扶養義務関係及び法定相続関係は無くなる。
  • 4 適切でない。特別養子縁組の養親となる要件として、必ず配偶者があるものでなければならず、原則25歳以上でなければならない。ただし、夫婦の一方が25歳以上なら、一方は20歳以上であれば養親となることができる。
  • 5 適切。養親からの特別養子縁組の離縁請求は認められていない。離縁請求権は、養子、実親、検察官に限定されており、養親による虐待、悪意の遺棄など、養子の利益のために特に必要があると認められたときは、家庭裁判所の審判によって離縁が成立する。離縁の日から養親との関係は終了し、実父母との関係が復活する。

 いかがでしたか。この科目では、成年後見制度、憲法の基本的人権、行政不服審査法、行政事件訴訟法、民法の契約、親族、相続、消費者保護等についてもよく学習しておきましょう。では、今回の「精神疾患とその治療」に入っていきます。今回は代表的な疾患とその症状について取り上げていきます。