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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第17回 障害者に対する支援と障害者自立支援制度

 皆さん、こんにちは。暑さが厳しくなってきましたが学習は進んでいますか。本試験まで長期戦ですから、健康に留意して学習をすすめていきましょう。

 今回は「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」を取り上げていきます。障害者関連法が制定されてから数年たち、検証と見直しの時期に入っています。改正内容等にも注意して学習しておきましょう。ではまず、前回の課題の解説をしていきます。

第21回 精神保健福祉士国家試験 

問題52 年金保険に関する次の記述のうち、最も適切なもの1つ選びなさい。

  • 1 離婚した場合、当事者の合意又は裁判所の決定があれば、婚姻期間についての老齢基礎年金の分割を受けることができる。
  • 2 老齢基礎年金は、25年間保険料を納付して満額の支給が受けられる。
  • 3 老齢基礎年金は、65歳以降75歳まで支給開始を遅らせることができ、この場合、年金額の増額がある。
  • 4 障害基礎年金は、障害認定日に1級、2級又は3級の障害の状態にあるときに支給される。
  • 5 国民年金の第一号被保険者を対象とする独自の給付として、付加年金がある。


正答 5

解答解説

  • 1 適切でない。離婚した場合、当事者の合意又は裁判所の決定により婚姻期間についての分割を受けることができるのは、「老齢厚生年金」の部分である。「合意分割制度」と「3号分割制度」があり、「合意分割制度」は、夫と妻の双方が厚生年金の被保険者の場合、保険料納付記録を合算して分割できる。「3号分割制度」は、国民年金3号被保険者からの請求により、相手方の厚生年金記録を2分の1ずつ当事者間で分割できる。いずれも請求期限は、離婚から2年以内である。
  • 2 適切でない。老齢基礎年金は、保険料を40年間納付したときに満額を受給できる。老齢基礎年金の受給開始年齢は65歳以上で、保険料納付期間と保険料免除期間と合算対象期間の合計が10年以上あることが要件である。年金額は、保険料納付額と月数に算定率を乗じて算定する。計算方式はマクロ経済スライド方式が採用されている。
  • 3 適切でない。老齢基礎年金の受給開始年齢は原則65歳であるが、60歳から減額して受け取ることができる繰り上げ支給制度、66歳以降に増額して受け取ることができる繰下げ支給制度がある。繰下げ支給の選択が可能なのは、66歳から70歳までの期間である。
  • 4 適切でない。障害基礎年金は、障害認定日に1級、2級の障害の状態にあるときに支給される。年金額は1級が老齢基礎年金の満額の1.25倍で、2級が老齢基礎年金の満額と同額である。障害認定日に1級又は2級に該当しなかった場合でも、その後症状が悪化して障害等級に該当した場合は、請求により障害基礎年金を受給することができる「事後重症請求」制度がある。障害基礎年金の受給者によって生計を維持されている子がいる場合は、障害基礎年金に「子の加算」がつく。
  • 5 適切。国民年金の1号被保険者には、「付加年金」、「寡婦年金」、「死亡一時金」、「脱退一時金」の4種類の独自給付がある。「付加年金」とは、定額の国民年金保険料に毎月400円を上乗せして納付しておくと受給額が増額するという制度で、1号被保険者だけを対象としており、国民年金基金加入者は加入できない。

 いかがでしたか。年金保険以外の、医療、介護、労災、雇用の各社会保険についても学習を深めておきましょう。では今回の「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」について、出題基準に沿って過去問題の出題傾向を分析し、対策をたてていきます。