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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第16回 社会保障

 皆さん、こんにちは。受験勉強は順調に進んでいますか。社会福祉振興・試験センターのホームページに、第22回の精神保健福祉士国家試験の「試験概要」と「受験申し込み手続き」が掲載されています。

 試験日は、昨年と同様、2月初頭の令和2年2月1日(土)に専門科目、2日(日)の午前に共通科目となっています。受験申込書の受付期間は、令和元年9月5日(木)から10月4日(金)まで(消印有効)です。

 前もって受験の申し込みに必要な書類『受験の手引』を取り寄せる必要があります。『受験の手引』は、請求してから手許に届くまでには数日間かかるので、7月下旬から遅くとも9月27日(金)までに取り寄せましょう。
 請求すると、『受験の手引』は8月上旬以降に順次発送されます。社会福祉振興・試験センターのホームページから請求することもできますが、その場合は7月下旬に請求窓口が開設されますので、今から受験手続きの準備をしておきましょう。

 今回は「社会保障」を取り上げます。近年、多角的な視点からの出題が多くなっています。各制度を細部まで丁寧に学習し、短文事例問題にも対応できる力をつけていきましょう。今回は全体を概観した後、国民年金保険制度について取り上げます。では、最初に前回の課題の解説をしていきます。

第21回 精神保健福祉士国家試験 「福祉行財政と福祉計画」

問題42 福祉行政における都道府県の役割に関する次の記述のうち、正しいもの1つ選びなさい。

  • 1 法人福祉法の規定により、特別養護老人ホームに入所させる権限を持つ。
  • 2 介護保険法の規定により、介護保険の保険者とされている。
  • 3 「障害者総合支援法」の規定により、介護給付の支給決定を行う。
  • 4 児童福祉法の規定により、障害者支援施設に入所させる権限を持つ。
  • 5 知的障害者福祉法の規定により、障害者支援施設に入所させる権限を持つ。
  • (注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。


正答 4

解答解説

  • 1 誤り。老人福祉法の規定により、特別養護老人ホームへ入所させる権限を持つのは、市町村である。1990年(平成2年)の福祉関係八法改正により、老人福祉法が改正され、老人福祉施設と在宅福祉サービスに関する措置権が市町村に一元化され、特別養護老人ホーム、養護老人ホームの入所措置権は市町村になった。
  • 2 誤り。介護保険法の規定により、介護保険の保険者とされているのは、市町村である。介護保険の保険者になることができるのは、市町村と特別区及び広域連合である。保険者とは、保険の実施主体のことで、介護保険料の決定、保険料の徴収、介護保険給付等を、責任を持って行う責任主体という意味である。
  • 3 誤り。「障害者総合支援法」の規定により、介護給付の支給決定を行うのは市町村である。障害者総合支援法に基づく障害者自立支援制度の実施主体は市町村なので、市町村は、障害者の要支援区分認定、支給決定、自立支援給付費の支給等を、責任を持って実施する。
  • 4 正しい。児童福祉法に基づく障害児入所施設に入所させる権限を持つのは、都道府県である。障害児に関する入所及び通所サービスは、児童福祉法に規定されており、基本的に、通所系サービスは市町村、入所系サービスは都道府県との利用契約になる。ただし、やむを得ない事由により契約が可能でない場合は、都道府県の権限による措置利用になる。
  • 5 誤り。知的障害者福祉法の規定により、障害者支援施設に入所させる権限を持つのは市町村である。障害者支援施設への入所は、基本的に障害者総合支援法に基づく利用契約制度が適用されるが、やむを得ない事由により利用契約が不可能な場合は、都道府県の権限により、入所措置が行われる。

 いかがでしたか。「福祉行財政と福祉計画」では、「福祉行政」「福祉財政」「福祉計画」の分野をバランスよく学習しておきましょう。それでは、今回の「社会保障」について、近年の出題実績を分析しながら出題傾向と対策について解説していきます。