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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第11回 心理学理論と心理的支援

 皆さん、こんにちは。お元気ですか。梅雨に入り天候が変化しやすく落ち着きませんが、体調管理に留意しながら、合格を目指して頑張っていきましょう。今回は、共通科目の第2回目の「心理学理論と心理的支援」を取り上げていきます。では、まず前回の課題の解説をしておきましょう。

第21回 精神保健福祉士国家試験 「人体の構造と機能と疾病」

問題5 高血圧に関する次の記述のうち、正しいもの1つ選びなさい。

  • 1 高血圧の診断基準は、収縮期(最高)血圧が160mmHg以上あるいは拡張期(最低)血圧90mmHg以上である。
  • 2 本態性高血圧(一次性高血圧)は、高血圧全体の約50%を占める。
  • 3 続発性高血圧(二次性高血圧)の原因の第1位は、内分泌性高血圧である。
  • 4 高血圧の合併症に脳血管障害がある。
  • 5 血液透析の導入の原因の第1位は、高血圧性腎硬化症である。


正答 4

解答解説

  • 1 誤り。日本血圧学会の高血圧の診断基準では、収縮期血圧(最高血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(最低血圧)が90mmHg以上としています。収縮期血圧(最高血圧)とは、心臓が収縮したときの血圧です。拡張期血圧(最低血圧)とは、心臓が拡張したときの血圧です。老化によって血管壁が硬くなるため、収縮期血圧が上昇しやすくなり、高齢になると収縮期血圧と拡張期血圧の差が拡大します。
  • 2 誤り。本態性高血圧(一次性高血圧)は最も多く、高血圧全体の約8割から9割を占めます。本態性高血圧は、原因となる病気がない高血圧で、喫煙や運動不足等の生活習慣やストレス等が影響するといわれています。
  • 3  誤り。続発性高血圧(二次性高血圧)の原因の第一位は、糖尿病性腎症で、次いで慢性糸球体腎炎等による腎臓機能の低下に伴う腎実質性高血圧が多くなっています。続発性高血圧(二次性高血圧)は、病気を原因として、一時的に血圧が上がっている状態の高血圧で、原因の病気を治療して回復すると、血圧も正常に戻ります。
  • 4 正しい。高血圧の合併症には、高血圧の合併症には、脳血管障害、腎機能障害、虚血性心疾患、眼底出血等があります。なかでも、代表的なものは脳血管障害です。脳血管障害には、脳出血と脳梗塞があります。脳出血は、高血圧のため血管壁が脆弱化し、血管が破裂して起こる障害で、日中活動時に発症しやすいという特徴があります。くも膜下出血は脳出血の一つです。脳梗塞は、血液の塊である血栓が血管に付着し、血管を塞いでしまう疾患で、安静時に発症しやすいという特徴があります。脳梗塞のなかで、心疾患により形成された血栓が脳の血管を塞ぐものを、脳塞栓といいます。
  • 5 誤り。血液透析の導入の原因で一番多いのは、糖尿病性腎症です。次いで慢性糸球体腎炎、高血圧性腎硬化症の順になっています。腎機能の低下を引き起こす要因の一つに、高血圧があるので、血圧管理が重要になります。

 いかがでしたか。「人体の構造と機能及び疾病」では、心身の構造と機能、疾病と障害等もよく学習しておきましょう。では、今回の「心理学理論と心理的支援」について、出題基準と過去問の分析によって出題傾向を把握し、対策を立てていきたいと思います。