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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第10回 人体の構造と機能及び疾病

 皆さん、こんにちは。今回からいよいよ共通科目に入っていきます。共通科目は科目数が多く、苦手な科目があるかもしれませんね。一科目ずつ丁寧に学習していきましょう。

 共通科目は、知識の絶対量を求められる科目と、理解が求められる科目に分類されます。今回取り上げる「人体の構造と機能及び疾病」は、人体の仕組みと働き、疾病に関しての基礎的な知識を確実に積み上げていくことで、合格圏に達することが可能な科目です。ただ、範囲が広く総合的な知識量を求められるのが特徴ですから、油断せずに、全体を漏らさず学習していきましょう。

 では、最初に前回の課題の解説をしておきましょう。

第21回 精神保健福祉士国家試験 「精神障害者の生活支援システム」

問題75 次のうち、地域障害者職業センターの業務として、正しいもの2つ選びなさい。

  • 1 職業準備訓練のあっせん
  • 2 障害者雇用納付金の徴収
  • 3 職業復帰支援(リワーク支援)の実施
  • 4 高度の職業リハビリテーションに関する研究・開発
  • 5 職業適応援助者(ジョブコーチ)の派遣


正答 3、5

解答解説

  • 1 誤り。職業準備訓練のあっせんは、障害者就業・生活支援センターの業務である。障害者就業・生活支援センターは、障害者職業総合センターや地域障害者職業センター、事業主によって行われる職業準備訓練について、あっせんを行い、また、支援対象の障害者がその職業生活において自立を図るために必要な業務を行う。具体的には、就業に関する相談支援、雇用管理の助言、連絡調整、日常生活・地域生活に関する助言など、就業支援と生活支援を一体的に行う機関である。
  • 2 誤り。障害者雇用納付金の事務を取り扱っているのは、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構である。障害者雇用納付金の徴収、障害者雇用調整金、障害者雇用報奨金の給付事務等を執り行っている。
  • 3 正しい。地域障害者職業センターは、職場復帰支援(リワーク支援)を実施している。このほか、障害者の職業能力の評価、一人ひとりに応じた職業指導、職業リハビリテーション計画の作成、関係機関への助言、作業体験、準備講習、生活技能訓練、障害の判定、ジョブコーチ派遣・養成・研修、事業主支援計画の作成と雇用管理の助言などを行っている。
  • 4 誤り。高度の職業リハビリテーションに関する研究・開発を行っているのは、障害者職業総合センターである。障害者職業総合センターは、全国に1か所だけ設置されているもので、高度の職業リハビリテーションに関する調査・研究・開発、障害者雇用に関する情報収集・分析・提供、障害者職業カウンセラーや職場適応援助者(ジョブコーチ)の養成研修、広域障害者職業センター、地域障害者職業センター、障害者就業・生活支援センター等への助言・指導等を行っている。
  • 5 正しい。地域障害者職業センターは、職場適用援助者(ジョブコーチ)の派遣、養成、研修を行っている。ジョブコーチの業務は、事業主への雇用管理の助言、障害者の作業遂行能力向上、コミュニケーション、健康管理、障害者の家族への助言等である。ジョブコーチには、地域障害者職業センターに配置されている「配置型ジョブコーチ」と、障害者の就労支援を行う社会福祉法人等に雇用されている「訪問型ジョブコーチ」、障害者を雇用する企業に雇用されている「企業型ジョブコーチ」がある。

 いかがでしたか。「精神障害者の生活支援システム」では、このほか、精神障害者の就労や住居等の具体的な生活を支える法制度やサービスに関する出題が多いので、居住支援と就労支援関係を中心に、他の分野もよく学習しておきましょう。

 では、今回は、「人体の構造と機能及び疾病」について、出題基準をもとに過去問を分析して出題傾向を把握し、頻出分野に焦点をあてて対策を立てていきたいと思います。