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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第9回 精神障害者の生活支援システム

 皆さん、こんにちは。学習、頑張っておられることと思います。今回で専門科目は最後になりますね。各科目の出題範囲と出題傾向を頭に入れながら、ポイントを絞って学習を続けていきましょう。

 今回は、「精神障害者の生活支援システム」を取り上げます。この科目は、精神障害者の生活を支援するために必要な、居住支援や就労支援のシステム、障害者総合支援法における障害福祉サービスと、それらにおける精神保健福祉士の役割についての知識が求められています。精神障害者を地域で包括的に支援するための具体的な方法について、諸制度を含めて十分に学習しておきましょう。

 では、最初に前回の課題の解説をしておきましょう。

第21回 精神保健福祉士国家試験 「精神保健福祉に関する制度とサービス」

問題61 精神障害者保健福祉手帳に関する次の記述のうち、正しいもの1つ選びなさい。

  • 1 申請者の居住地を管轄する市町村長が交付する。
  • 2 申請に必要な診断書は、精神保健指定医による作成が必要である。
  • 3 申請には、申請者本人の顔写真の添付が必要である。
  • 4 等級の判定は、地方精神保健福祉審議会において行われる。
  • 5 申請は、初診日から1年6か月以上経過している必要がある。


正答 3

解答解説

  • 1 誤り。精神障害者保健福祉手帳を交付するのは、申請者の居住地を管轄する都道府県知事である。申請方法は、市町村長を経由して都道府県知事に申請する。都道府県知事は精神保健福祉センターに判定させ、その結果に基づいて都道府県知事が手帳を交付する。申請は、本人、配偶者、同居の親族、医療機関等による申請代行が可能である。
  • 2 誤り。申請に必要な診断書は、精神保健指定医を中心に精神科の医師及び他の医師によるものでも可能である。診断書は、初診日から6か月を経過した日以降のものでなければならない。
  • 3 正しい。申請書類は、診断書か障害年金証書の写しに写真を貼付して提出する。これは、さまざまなサービスを受ける上で、本人であるかどうかを確認するために設けられているものである。
  • 4 誤り。等級の判定は、地方精神保健福祉審議会ではなく、精神保健福祉センターが行う。精神障害者保健福祉手帳の障害等級は、1級から3級に分かれており、1級が最重度で、2級が中程度、3級が最も軽度となっている。
  • 5 誤り。申請は、初診日から6か月以上経過していることとされている。発達障害や高次脳機能障害も精神保健福祉手帳の交付の対象となる。知的障害で精神疾患を有する場合は、療育手帳と精神障害者保健福祉手帳の、両者を申請することができる。

 いかがでしたか。それでは、今回の「精神障害者の生活支援システム」について、出題基準と過去の出題実績をもとに、頻出分野を中心に傾向と対策を見ていきます。