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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第43回 直前の心得② 試験前日と当日の過ごし方

 皆さん、こんにちは。いよいよ本試験を直前に控え、緊張でいっぱいだと思います。今まで積み重ねてきた自分の力を信じて、その実力を思う存分発揮していけるように、試験直前の過ごし方と試験当日の心構えと留意点について、触れていきたいと思います。

持ち物の準備

 受験票、筆記用具等の最低必要な物をもう一度確認しておきましょう。また、最後に試験会場で目を通すことのできる、総まとめ的な資料を一つ用意すると、試験までの時間を有効に使えるでしょう。あれもこれも持って行きたくなるでしょうが、あまり重い物や分厚い物は、荷物になるだけで、全部目を通す時間がありません。むしろ、暗記用にまとめた手軽なもののほうがよいでしょう。

寒さ対策

 会場によっては、広すぎて暖房がきかず寒かったり、逆に暖房がききすぎてのぼせてしまい集中できなかったりと、いろいろな状況が考えられます。体温を調節できるような上着を用意しておくとよいでしょう。寒い時は膝にかけることもできます。温かい飲み物も、身体全体を暖め、心もリラックスさせます。

エネルギーの補給

 会場に着くまでも寒さが厳しいと思いますので、カイロなどを用意し、寒さ対策は十分しておきましょう。また、受験はとてもエネルギーを使います。大脳の働きには、甘いものはとても有効で、エネルギーの補給にもなります。チョコレートや、空気の乾燥やのどの痛み対策として、のど飴などがあると安心できるでしょう。

前日の心得

 前日はゆっくり過ごしてください。心配で資料を見直しはじめると、すべて見直さなければと資料を広げ過ぎて、就寝時間が遅くなり睡眠不足になるおそれがあります。資料は、ざっと見直す程度にして、いつもより早めに就寝するようにしましょう。興奮してすぐ眠りに就けなくても、床に入っているだけでも次の日の体力の備えになります。

睡眠は十分に

 当日は、長時間集中力を維持し、全力を出し切らなければなりません。そのためにも、睡眠は十分とっておいてください。なかなか寝つけない時は、一番リラックスできる音楽を聴いたり、好きな風景や情景を心に描きながら、深呼吸をしていると眠りに就きやすいでしょう。

当日の食事

 当日の食事は、あまり胃にもたれるものより、消化のよいものが良いでしょう。また、昼食の用意については、試験会場の近辺のコンビニは混雑し、品数が不足しすぐ売り切れてしまうおそれがありますので、なるべく朝のうちに用意しておくことをおすすめします。

時間は余裕をもって

 交通網の遅れなどに対応できるよう、また、試験会場にも早めに到着して余裕をもって試験の開始に臨めるような時間帯に、家を出ましょう。会場に到着したら、まず自分の席を確認し、トイレを済ませておきましょう。

 受験生の多さに圧倒され、周りの人が皆、自分より頭が良く見えてしまうかもしれませんが、周りに気をとられず、試験直前まで1点でも獲得できるように資料等を使って気持ちを集中させていきましょう。

ストレッチと深呼吸

 当日は、精神的な緊張のため、身体の筋肉が硬くなっているかもしれません。周りの迷惑にならない程度に、両手を上げて背筋を伸ばし、ゆっくり深呼吸をしてみましょう。それが終わったらそのままその両手を左に傾けて、身体の右側を伸ばしてみましょう。次に、反対側も伸ばしてみましょう。最後に両手を後ろで組んでゆっくり胸を反らしてみましょう。ストレッチと深呼吸は、血液の循環を良くし、精神的な落ちつきを与えます。

 深呼吸をして気分が落ち着いたら、今まで頑張ってきた自分を思い出して、自信をもって試験の開始に臨みましょう。

時間配分

 問題を解くときは時間配分に気をつけましょう。難問に時間をとられてしまい、できる問題を解く時間がなかったということのないように、余裕をもって見直せるような時間配分が大切です。科目によって難易度にばらつきがあります。すべての科目に得点していくことと、得点できる問題は確実に取っていくことが合格の秘訣です。

難問に惑わされない

 合格率を3割に抑えるために、落とすための難問と呼ばれる問題もありますから、そういう問題にはとらわれないで、できる問題を確実に点にしていってください。
 聞いたことのない人物名や薬の名前等がでてくると焦ってしまうかもしれませんが、落ち着いて問題全体を読むと、基礎的な知識で答えられるヒントが隠れています。問題の意図を的確に把握し、スピードと確実性の両面に気をつけて、今までの努力の成果を十分に発揮してください。

気持ちの切り替え

 専門科目が終わったら、素早く気持ちを切り替えて、その日の疲れを取り除いて、次の日の共通科目の試験に備えましょう。共通科目は、科目数が多く試験時間も長時間に及びます。専門科目の結果が気になるでしょうが、それに気分的にひきずられないよう、帰宅したら早めに就寝し、体力と気力を十分に蓄えて翌日に臨みましょう。

できるところで確実に得点する

 翌日は早めに起床して、やはり、余裕をもって家を出ましょう。共通科目は、苦手意識をもっている方が多いと思いますが、もし難易度の高い科目でわからない問題に出会ったら、その問題に時間をとられないよう、とりあえずわかる範囲で解答にしるしをしておき、共通科目のすべての科目を必ず解いてから、もう一度戻ってその問題を確認できるようにしましょう。

周りを気にしない

 試験がはじまると、周りの人のページをめくる音が聞こえてきます。自分より早く問題を進めている人がいると気になり、焦ってしまうかもしれません。試験が開始したら、周りのことは気にせず問題だけに神経を集中させましょう。

最後まで落ち着いて

 また、試験開始から一定の時間がたつと、試験会場から退出することが許されていますので、早く退出する人が出てきます。自分はまだ全部解き終わっていないのにと、焦ってしまうかもしれません。けれど、決められた時間内に解けばよいのですから、チャイムが鳴るまで、1秒でも無駄にせずにしっかりと取り組んでください。
 もし試験中に、何らかのアクシデントや困ったこと、わからないことが起きたら、遠慮せずに試験官に手を上げて合図をし、希望を伝えたり、指示を受けるようにしましょう。

いままでの努力を信じよう

 いかがでしたか。本試験は、いままでの努力の集大成になりますね。努力は必ず結果をもたらします。今までの自分の頑張りを信じて自信をもって臨んでください。学習の成果を十二分に発揮して合格を勝ち取りましょう。皆さんのご健闘を心から応援しています。
 次回は、本試験の出題内容について分析をしていきたいと思っています。