メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第40回 重点ポイント・法改正(3)

 皆さんこんにちは。本試験が刻々と迫ってくるこの時期、焦りや不安が募るころだと思います。焦らずに、全科目を満遍なく振り返り、頻出分野や苦手な箇所を繰り返し見直して、最後の確認をしていきましょう。
 今回は、児童虐待防止に関連する法改正を中心に取り上げていきたいと思います。ではその前に、前回の課題の解説をしておきましょう。

問題 障害者総合支援法、児童福祉法、介護保険法改正に関する次の記述のうち、正しいもの1つ選びなさい

  • 1 新たに創設された自立生活援助は、就労移行支援等の利用を経て一般就労へ移行した障害者で、就労に伴う環境変化により生活面の課題が生じている者に、相談、関係機関との連絡調整を行う。
  • 2 就労定着支援は、障害者支援施設やグループホーム等を利用していた障害者で一人暮らしを希望する者等に、一定期間、定期的に利用者の居宅を訪問・支援し相談援助を行う。
  • 3 高齢者・障害児者が共通して利用できる共生型サービスが創設された。
  • 4 重度心身障害児等の重度の障害児等で、外出が著しく困難な障害児が利用できる児童発達支援は制度化されていない。
  • 5 医療と介護を一体的に提供する介護医療院が創設されたが、これは介護保険法上の介護保険施設であって、医療法上の医療提供施設ではない。

正答 3

解答解説

  • 1 誤り。自立生活援助は、障害者支援施設やグループホーム等を利用していた障害者で一人暮らしを希望する者等に、一定期間、定期的に利用者の居宅を訪問・支援し、相談援助を行う支援です。定期的な巡回訪問や随時の対応によって、障害者の理解力、生活力等を補うために、適切な支援を行うサービスとして新たに創設されたもので、サービスの利用期間は原則1年です。
  • 2 誤り。就労定着支援は、就労移行支援等の利用によって一般就労へ移行した障害者で、就労に伴う環境変化によって生活面の課題が生じている障害者の相談に応じ、関係機関との連絡調整を行うサービスで、利用期間は最長3年です。
  • 3 正しい。高齢者と障害児者が同一の事業所でサービスを受けやすくするため、高齢者・障害児者が共通して利用できる共生型サービスが創設されました。介護保険法と障害者総合支援法が改正され、介護保険と障害福祉両方の制度に、新たに共生型サービスが位置づけられました。これにより、介護保険または障害福祉のいずれかの指定を受けている事業所が、もう一方の制度における指定も受けやすくなるようになりました。
  • 4 誤り。重度心身障害児等の重度の障害児等で、外出が著しく困難な障害児の居宅を訪問し、児童発達支援を実施する、居宅訪問型児童発達支援が創設されました。居宅訪問型児童発達支援は、重度の障害の状態等にある障害児であって、児童発達支援等の児童通所支援を受けるために外出することが困難なものにつき、その居宅を訪問し、日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、生活能力向上のために必要な訓練等を行う支援です。
  • 5 誤り。介護医療院は、介護保険法上の介護保険施設であり医療法上は医療提供施設という位置づけです。医療と介護の連携の推進として、「長期療養のための医療」と「日常生活上の世話(介護)」を一体的に提供するものとして創設されました。設置主体は、地方公共団体、医療法人、社会福祉法人などの非営利法人等とされています。現行の介護療養病床の経過措置期間については、6年間延長されることになっています。

 いかがでしたか。では、今回の児童虐待防止関連に関する法改正についてみていきたいと思います。