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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第26回精神保健福祉士国家試験 共通科目の講評

皆さん、こんにちは。試験の結果発表が待ち遠しいことと思います。今回は、共通科目の出題傾向を分析していきます。

人体の構造と機能及び疾病

スキャモンの発育曲線、ICF、内部障害、白内障、自閉スペクトラム症、廃用症候群等は定番問題でした。

DSM-5については、従来の「発達障害」という名称が「神経発達症群/神経発達障害群」に改称されたため、とまどった方がいるかもしれません。

科目全体でみると、特に難問といえるものは見当たらず得点しやすかったと思われます。

心理学理論と心理的支援

知覚の恒常性、オペラント条件づけ、ワーキングメモリー、PTSD、クライエント中心療法は頻出分野なので、特に問題はなかったでしょう。

5歳児を対象とした心理検査は、判断に悩む人もいたかもしれません。

原因帰属理論の「安定」「不安定」について出題されたのは初めてで、難易度の高いものでした。

一部難易度が高い問題はありましたが、5点は確実にとれる内容だと思われます。

社会理論と社会システム

ウェルマンのコミュニティ解放論、ライフサイクル論、パットナムのソーシャルキャピタル、囚人のジレンマは定番問題でした。

あまり出題されていない予言の自己成就も問題文を読めば常識で解ける内容でした。

「出生動向基本調査」については、データを把握していた方は少なかったと思いますが、一般常識で答えを導き出すことができる内容でした。

科目としては、それほど難易度は高くはなかったでしょう。

現代社会と福祉

官と民の関係、ニューディール政策、ブラッドショーのニード論、2025年問題、外国人との共生、エスピン‐アンデルセンの福祉国家分類、所得の再分配、社会福祉法、居住支援については定番問題でした。

日本の貧困については、データをすべて把握している方は少なかったと思われますが、一般常識で推測すればある程度解けたかと思われます。

地域福祉の理論と方法

社会福祉協議会の歴史、市町村地域福祉計画、重層的支援体制整備事業、地域福祉に係る組織、地域福祉の財源などは頻出の内容が多く、基本的な知識で対応できるものでした。また、短文事例も常識の範囲内で解ける内容でした。

福祉行財政と福祉計画

福祉計画、措置制度、法定受託事務と自治事務、地方財政白書、社会福祉の法定機関、福祉計画の計画期間、パブリックコメントなど、すべて過去に出題されている内容でした。難易度は大変低かったといえるでしょう。

社会保障

出産・育児における給付、社会保険料負担、労働保険、年金制度は、基礎的な知識で対応できるものでした。

また、人口推計については常識の範囲で導き出せるものでした。

短文事例の妻の業務災害による死亡後の夫が受給できる給付の種類については難度の高い問題で、解答を導き出すためには制度の正確な知識が求められるものでした。

障害者に対する支援と障害者自立支援制度

障害者の法律上の定義、障害者福祉の発展の経緯、相談支援専門員の役割、自立支援医療、障害福祉サービス、障害支援区分という内容でした。これらはすべて基本的な知識で対応できるものでした。

短文事例が2問出題されていましたが、いずれも難易度は低かったといえるでしょう。

低所得者に対する支援と生活保護制度

生活保護法の目的、8扶助の内容、生活保護制度における地方自治体の役割、生活福祉資金貸付制度、生活困窮者自立支援制度、ホームレス関連と、出題基準に準拠してバランスよく出題されており、特に難問は見受けられませんでした。

保健医療サービス

医療保険制度における自己負担、国民医療費、診療報酬、医療計画、訪問看護については過去の出題実績がありますので、過去問を解いていた方は特に問題はなかったでしょう。

短文事例は、基礎的な知識で対応できる医療保険の給付内容、「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」についてでした。ガイドラインについても出題実績があるので、十分対応できたものと思われます。

権利擁護と成年後見制度

憲法からは社会権が、民法からは相続と遺言が出題されました。いずれも基礎的な知識で対応できるものでした。

相続については、法定相続の具体的な計算を求められるものでした。難しい計算ではありませんでしたが、正確に理解していないと解きにくかったかと思われます。

あとの4問は、すべて成年後見制度に関連する内容で、2問が短文事例、2問が一問一答という構成でした。短文事例では、成年後見人、成年後見監督人のそれぞれの役割が問われました。残りは、成年後見関係事件の概況と「意思決定支援を踏まえた後見事務のガイドライン」に関する問題で、いずれも基本的な知識と一般常識で対応できる内容でした。

共通科目全体でみると、社会保障の科目で一部難問が見受けられましたが、解きやすい問題が多かったといえるのではないでしょうか。



今回で本年度の講座は終了になります。
一年間、皆さんと一緒に学習できたことを大変感謝しています。今までの皆さんのご健闘が報われて、合格を勝ちとられますことを心からお祈りしております。一年間ご愛読いただきまして本当にありがとうございました。


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