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周りと違っても焦らず自分を信じよう!

周りと違っても焦らず自分を信じよう!

小野口 桃子(おのぐち ももこ)さん

特別養護老人ホーム 勤務

試験を受けようと思ったきっかけ

 もともと「人の役に立つ仕事がしたい」という思いがあり、周りに褒められた歌でそれを叶えようと歌手を目指して習い事をしていました。しかし、小学校での高齢者とのふれあいレクの経験や、祖父・祖母の癌や曾祖母の特別養護老人ホーム入所、祖父の認知症・学習障害などを通して、自分がやりたいことは「福祉」なのだと思うようになりました。
 また、経験上高齢者とかかわることが多かったり、駅で必ずといっていいほど道を聞かれたりすることもあって、「高齢分野」に興味をもちました。「どうせやるならプロフェッショナルを目指したい」、そんな思いから高校2年で介護福祉士国家試験を受験しようと決めました。
 ただ、受験を決めたものの、勉強からは逃げてしまい、試験を意識して勉強を始めたのは、大学4年生になってからです。そして、第34回の試験を受けて合格しました。

こんな方法で勉強していました!

 一番実力が伸びたという実感がわいた勉強法は、「自分で簡単な三択問題を作成し、1日1回は一分野分を解く」というものでした。
 大学4年生になってようやく受験を意識したこともあり、先生に出された問題を解こうとしても何を聞かれているのか、何を答えたらよいのか、問題文の細かい専門用語すらもわからない状態だったため、自分でわかる言葉に変えた問題を作って何度も解いていました。
 試験半年前くらいには上記の「三択問題作り」をし、試験直前になったら自作の問題で特に苦手なものを繰り返し解きました。また、同じ時期に過去問を解いてみたら、勉強前は難しいと感じていた問題が解けて、勉強の成果を実感しました。それから、より複雑な問題も解けるよう、対策していきました。

苦手な分野の対応法

 苦手な分野はどれだけ興味を持って勉強するかを重視していました。自分の生活にどのように役立つか、なぜそうなるか、(様々なサービス・制度や福祉用具などを)実際に使ってみたらどうなるか、インターネットで検索したり、実際に身近な高齢者に聞いてみたりして、自分が納得するまで追究しました。

時間の使い方

 勉強時間は、大体下記のような感じで確保していました。

・平日
授業中、問題にできそうな内容を探して、テキストやプリントに線を引いたりメモをとったりする程度。それ以外に特別に時間をとってはいない。
・休日
授業中とったメモを見返してみたり、問題を作って解いてみたりした。勉強時間を決めてしまうと、「その時間をただやり過ごせばいいや」となってしまって集中できないので、簡単な1か月の予定を立てて、その日1日で勉強する範囲を決めていた。

使用していたテキスト等

 社会福祉士の試験と並行して勉強していたためかぶる部分が多く、介護福祉士に関しては新たに参考書を買い足しませんでした。授業中に自分で線を引いたり、音読したりして使い慣れた教科書や、先生が「わかりやすい」と言って渡してくれたプリントを参考に問題を作っていました。

 社会福祉士の勉強のために購入した問題集は『みんなが欲しかった!社会福祉士の過去問題集』(TAC出版)です。
試験3か月前にようやく1ページ目を開き、毎日一分野ずつ解いていました。社会福祉士の過去問が解けるようになるにつれ、介護福祉士の模試の点数もみるみる上がっていくのは嬉しかったです。

模試やセミナーについて

 模試は大学で実施されたもの(年1回、試験が近い時期にさらに4回ほど)を受けました。また、セミナーというかはわかりませんが、卒業生の受験体験の話を聞く機会は、年2回ありました。

試験や勉強に関するエピソード

自分の勉強方法に不安があったけど…

 自分の勉強方法が周りの人と違うことで、焦りはありました。周りは初めの段階から過去問を解いているのに、私は過去問の問題文の意味さえ理解できなくて。友達の「今日は過去問を○問解いた」「○時間勉強した」という話題についていけず、勉強の話を避けて過ごしていました。
 しかし、ある日友達に自分の勉強方法と今の状態を話したところ、「自分に合った勉強方法」は一人ひとり違うことを知り、自分のやってきたことに自信をもって信じることが出来るようになりました。

友達は大切!

 勉強仲間に、大学で知り合った聞き上手の人がいました。その人と話すと、自分のやってきたことに自信がもてました。あとは、高校時代の友達や、友達を介して知り合った人たちも、夢に向かって勉強している同じ境遇の仲間として、心の支えになりました。

試験が近づいてきたら…

 コロナも流行っていたので、健康には気をつかっていました。メンタル面にも気をつかい、いつもはしない贅沢をしてみたり、時には思いっきり遊んだりして、心も体も元気に試験当日を迎えられるように気をつけていました。

私の「受験必勝3箇条」

  • 色んな勉強法を試し、自分に合った勉強法を探す。
  • 自分を信じる。
  • 問題を読み、理解する集中力をつける(自分が時間を忘れて集中できるもので鍛える)。

 他の人とどんなに違っても、「自分に合った勉強法」をあみだし、信じて続けてほしいです。自分を信じられなくなったら、友達や家族、誰かに話を聴いてもらってください!