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馬淵先生のケアマネジャー受験対策講座

ケアマネジャー試験で出題される介護支援分野、保健医療サービスの知識等、福祉サービスの知識等の3分野の中から厳選した〈必ず知っておきたいテーマ〉を解説しています。 講師はケアマネ試験対策のプロ・馬淵敦士先生。いっしょに合格を目指しましょう!


地域密着型サービス

地域密着型サービスは市町村長が指定するサービスです。医療系に分類されるものが2つ、福祉系に分類されるものが7つあります。医療系の2つは「医療系地域密着型サービス」 で解説しています。ここでは福祉系で出題率が高い2つに絞ってお話ししていきます。

目次

小規模多機能型居宅介護

小さい(小規模)けれど、さまざま(多機能)なサービスがある

小規模多機能型居宅介護は、1か所でデイサービス(通い)・ショートステイ(宿泊)・ホームヘルプ(訪問)を行うことができるサービスです。

メリットとしては、通い・宿泊・訪問をすべて同じ事業所の職員が行うので、連携がとりやすく、利用者の変化にも気づきやすいことなどが挙げられます。

対してデメリットは、小規模多機能型居宅介護に登録すると、ほかの通い・宿泊・訪問のサービスが利用できないということです。「宿泊だけはほかのところに行きたい」ということができません。

ちなみに、登録者が利用できるのは次のサービスに限定されています。

*訪問看護
*訪問リハビリテーション
*居宅療養管理指導
*福祉用具貸与
*特定福祉用具販売・住宅改修

人員基準

小規模多機能型居宅介護の人員基準は次のとおりです。

職種 要件
代表者 ①認知症高齢者の介護に従事した経験または保健医療福祉サービスの経営の経験がある
②研修を修了している
管理者 ①3年以上認知症高齢者の介護に従事した経験がある
②研修を修了している
従業者 通いサービス:利用者3人に対して1人以上
訪問サービス:1人以上
夜間および深夜の勤務:1人以上
宿直勤務:必要な数
介護支援専門員 1人以上

ほかのサービスとの違いは、「代表者」に要件があるということです。「管理者」にも実務経験や研修修了などが求められています。

また、小規模多機能型居宅介護には介護支援専門員を配置する必要があり、登録者に対して居宅サービス計画小規模多機能型居宅介護計画の2つを作成しなければなりません。そのため、利用者が小規模多機能型居宅介護に登録をすると、それまで居宅サービス計画を立てていたケアマネジャーさんとは契約終了となります。

このように、ほかのサービスと異なると覚えにくいのですが、出題される可能性は高くなります。この機会にしっかり覚えておきましょう。

認知症対応型共同生活介護

認知症高齢者専用のグループホームである

認知症対応型共同生活介護は、認知症の状態が安定している人が入居できるもので、通常は「グループホーム」と呼ばれています。家庭的な雰囲気があり、住み慣れた環境で生活を継続していくことができるものです。

事業所には、ユニットと呼ばれる共同生活住居を最大3つまで配置することができ、1つのユニットの入居定員は5~9人となっています。掃除や洗濯などを入居者と一緒に行ったり、入居者にも役割をもってもらったりすることで、入居者の生きがいにつながっていきます。

人員基準

認知症対応型共同生活介護の人員基準は次のとおりです。

職種 要件
代表者 ①認知症高齢者の介護に従事した経験または保健医療福祉サービスの経営の経験がある
②研修を修了している
管理者 ①3年以上認知症高齢者の介護に従事した経験がある
②研修を修了している
介護従業者 夜間および深夜以外:利用者3人に対して1人以上
夜間および深夜の勤務:1人以上かつ夜間および深夜の勤務に必要な数以上
計画作成担当者 事業所ごとに1人以上
少なくとも1人は介護支援専門員

代表者と管理者は小規模多機能型居宅介護と共通しています。

計画作成担当者は兼務ができるので、事業所に1人配置すればよいことになっています。1人しか配置しない場合、その人は介護支援専門員の資格が必須となりますが、2人以上配置する場合、1人が介護支援専門員であれば、ほかの人は介護支援専門員でなくてもかまいません。

ほかの介護保険サービスでは、居宅サービス計画や施設サービス計画を作成するのは必ず介護支援専門員となっているため、間違いやすいところです。覚えておきましょう。

まとめ

地域密着型サービスは居宅サービスと異なる基準が多くあり、戸惑うこともあるかもしれません。まずはそれぞれのサービス概要をつかむことからはじめ、最低限のおさえておきたい人員基準や運営基準を覚えておくようにしましょう。あまり深い内容まで進めてしまうと理解できなくなりますので、「過去問」を中心に学ぶのがよいでしょう。

馬淵敦士(まぶち あつし)
ベストウェイケアアカデミー学校長。介護福祉士、ケアマネジャーの受験対策講座を各地で開催し、アカデミー受講者の合格率は全国合格率を大幅に上回る。『ケアマネジャー試験過去問解説集』(中央法規)の代表執筆を務める。

著書『書くべきことがよくわかる!介護記録の書き方』が好評発売中。


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