馬淵先生のケアマネジャー受験対策講座
ケアマネジャー試験で出題される介護支援分野、保健医療サービスの知識等、福祉サービスの知識等の3分野の中から厳選した〈必ず知っておきたいテーマ〉を解説しています。 講師はケアマネ試験対策のプロ・馬淵敦士先生。いっしょに合格を目指しましょう!
訪問リハビリテーション・通所リハビリテーション・短期入所療養介護
医療系居宅サービスを確認していきましょう。ここでは、訪問リハビリテーション・通所リハビリテーション・短期入所療養介護についてみていきます。
訪問リハビリテーション
維持期リハビリテーションを実施する
訪問リハビリテーションは、医師の指示のもと、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士(以下「理学療法士等」)が利用者の居宅に訪問してリハビリテーション等を提供するサービスです。訪問リハビリテーションの業務内容は、次のとおりです。
② 基本的動作能力の維持・回復
③ ADL(日常生活動作)の維持・回復
④ IADL(手段的日常生活動作)の維持・回復
⑤ 対人交流・社会参加の維持・拡大
⑥ 介護負担の軽減
⑦ 訪問介護事業所等に対する自立支援技術の助言指導
⑧ 生活環境の整備における助言指導
訪問リハビリテーションでは、維持期リハビリテーションを実施することになります。また、リハビリテーションだけでなく、ヘルパーへの助言なども行います。「生活環境の整備における助言指導」には、福祉用具の利用や住宅改修に関する助言などがあります。
病院・診療所、介護老人保健施設、介護医療院が指定を受けて指定訪問リハビリテーション事業者となります。事業者は、医師を常勤で1人以上、理学療法士等を1人以上配置します。
なお、訪問看護ステーションに理学療法士等を配置してサービスを提供した場合は「訪問看護」となります。
通所リハビリテーション
通所リハビリテーション計画は医師や理学療法士等が共同して作成する
通所リハビリテーションは、必要なリハビリテーションを介護老人保健施設、介護医療院、病院・診療所で提供するサービスです。訪問リハビリテーション同様、維持期リハビリテーションを実施します。通所リハビリテーションの目的をあげておきます。
② 認知症の症状の軽減と落ち着きある日常生活の回復
③ ADL・IADLの維持・回復
④ コミュニケーション能力、社会関係能力の維持・回復
⑤ 社会交流の機会の増加
都道府県の許可を受けた介護老人保健施設や介護医療院、保険医療機関の指定を受けた病院・診療所は、指定通所リハビリテーションについての指定があったものとみなされます(みなし指定)。
試験では、通所リハビリテーション計画を医師や理学療法士等の従業者が共同して作成するということが出題されました。医師が単独で作成するわけではないので注意しましょう。
短期入所療養介護
医療ニーズがある要介護者に対する短期入所サービスである
短期入所療養介護は、医学的な管理が必要な要介護者に対して提供される短期入所サービスです。短期入所療養介護の内容は、次のとおりです。
② 装着された医療機器の調整・交換
③ リハビリテーション
④ 認知症患者への対応
⑤ 緊急時の受け入れ
⑥ 急変時の対応
⑦ ターミナルケア
介護老人保健施設、介護医療院、療養病床を有する病院・診療所などは、短期入所療養介護についての指定があったものとみなされます(みなし指定)。
「短期入所療養介護計画は、おおむね4日以上利用する場合に作成する」「虐待等やむを得ない事情がある場合は、定員を超えて受け入れることができる」などがケアマネ試験で出題されています。
まとめ
今回解説した3つのサービスについては、運営基準に関する出題が多いように感じます。『ワークブック』で確認したり、『過去問』を解いたりすることで試験に出るポイントをおさえ、1点でも多くとれるように学習を進めていきましょう。

馬淵敦士(まぶち あつし)
ベストウェイケアアカデミー学校長。介護福祉士、ケアマネジャーの受験対策講座を各地で開催し、アカデミー受講者の合格率は全国合格率を大幅に上回る。『ケアマネジャー試験過去問解説集』(中央法規)の代表執筆を務める。
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