馬淵先生のケアマネジャー受験対策講座
ケアマネジャー試験で出題される介護支援分野、保健医療サービスの知識等、福祉サービスの知識等の3分野の中から厳選した〈必ず知っておきたいテーマ〉を解説しています。 講師はケアマネ試験対策のプロ・馬淵敦士先生。いっしょに合格を目指しましょう!
ターミナルケア
ターミナル期とは死が間近に迫った時期を指し、ターミナルケアはターミナル期に実施するケアのことをいいます。
ターミナルケアについては意思決定の支援なども含めてさまざまなポイントが出題されます。今回は臨終が近づいたときの兆候とケアについてまとめていきます。
つじつまが合わないことを言う
ターミナル期には軽度の意識障害がみられる
ターミナル期には意識障害が起こることがあり、つじつまの合わないことを言うことがあります。利用者がつじつまの合わないことを言う場合も、否定することなく、普段どおりに対応する必要があります。
呼吸の変化
臨終が近づくと呼吸が苦しくなる
臨終が近づくと、息切れや息苦しさがみられます。呼吸不全の進行や心不全、感染症の合併などで起こるといわれています。
このあと説明する呼吸状態の理解も重要ですが、こうした息苦しさに対しては、姿勢を変える、ベッドの角度を変えるなどの対応をします。また、呼吸困難によって不安感を抱えている利用者に対しては、ゆっくり背中をさするなど、安心感を与えることも重要です。
不規則な呼吸をする
ターミナル期には、特徴的な呼吸がみられます。
まずはチェーンストークス呼吸です。これは、小さな呼吸→大きな呼吸→無呼吸を繰り返すものです。無呼吸の状態が30秒ほど続くことがありますが、呼吸が再開しますのであわてず観察します。
顎を動かす呼吸をする
また、下顎呼吸は、呼吸の際に肩や顎だけが動き、あえいでいるようにみえる呼吸です。
この呼吸が出現すると、1〜2時間で亡くなることが多いため、家族と一緒に見守る必要があります。
チアノーゼ
血液循環が悪い状態である
チアノーゼは、血圧が低下して血液循環が悪くなり、手足の先端が紫色になる状態を指します。プールに入ったあとに唇が紫色になる状態をイメージするとわかりやすいですね。
ターミナル期では、手足が冷たくなり、脈が触れにくい状態となります。また、チアノーゼが出ると、下顎呼吸と同じように臨終が近い状態ですので、家族と一緒に見守る必要があります。
まとめ
ターミナルケアについては「臨終が近づいたときの兆候とケア」の出題が多くあります。ターミナル期の利用者像をイメージすると理解は進みます。今回まとめた内容を参考に学習を進めていきましょう。また、過去問にもチャレンジしていきましょう。

馬淵敦士(まぶち あつし)
ベストウェイケアアカデミー学校長。介護福祉士、ケアマネジャーの受験対策講座を各地で開催し、アカデミー受講者の合格率は全国合格率を大幅に上回る。『ケアマネジャー試験過去問解説集』(中央法規)の代表執筆を務める。
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