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馬淵先生のケアマネジャー受験対策講座

ケアマネジャー試験で出題される介護支援分野、保健医療サービスの知識等、福祉サービスの知識等の3分野の中から厳選した〈必ず知っておきたいテーマ〉を解説しています。 講師はケアマネ試験対策のプロ・馬淵敦士先生。いっしょに合格を目指しましょう!


介護支援専門員

今回は「介護支援専門員」について学んでいきます。介護支援専門員(ケアマネジャー)は、要介護者や要支援者からの相談に応じ、適切なサービスを利用できるように、市町村やサービス提供事業者等との連絡調整などを行います。

ケアマネ試験は介護支援専門員になるための試験ですから、このテーマは出題される可能性が高いです。また、介護支援専門員になってからも覚えておくべき内容ですので、今のうちにしっかり理解しておきましょう。

目次

介護支援専門員になるには

「試験に合格=資格取得」ではない

冒頭で「介護支援専門員になるための試験」とお話ししましたが、介護支援専門員は筆記試験に合格しただけではなれません。

試験に合格した後、実務研修を修了し、さらに都道府県の登録を受けて、介護支援専門員証の交付を受けます。こうして初めて介護支援専門員の業務を行うことができるようになるのです。

また、試験を受験するためには一定の実務経験も必要となってきます。

有効期間は5年

介護支援専門員証には有効期間があります。原則5年とされており、申請によって更新することができます。更新をするときには、更新研修を受けなければいけません。

また、都道府県単位での登録となっていますので、都道府県が変更になる場合は、移転先の都道府県から介護支援専門員証を再度交付してもらう手続きが必要です。このとき、新しい介護支援専門員証の有効期間は前に所持していた介護支援専門員証の有効期間の残存期間になります。

たとえば、大阪府で登録し、2年後に奈良県へ移転した場合、奈良県知事より、有効期間が3年の登録証が交付されます。このとき新たに5年間の登録証が交付されるのではないので注意してください。

通常

住所を移転した場合

介護支援専門員の義務

介護支援専門員は介護保険制度における中心的な職種のため、義務が課されています。介護保険法に定められている介護支援専門員の義務の中から特に覚えておきたいものをみていきましょう。

公正・誠実な業務遂行義務

介護支援専門員は、サービスが特定の種類や事業者・施設に不当に偏ることのないように、常に要介護者等の立場に立って、公正かつ誠実に業務を遂行することが義務づけられています。

基準遵守義務

介護支援専門員は、国(厚生労働省令)で定められる基準に従って業務を行わなければなりません。

基準を定めるのは都道府県や市町村ではないので注意しましょう。もしこれが都道府県なら、各都道府県で介護支援専門員の仕事内容が変わってしまう可能性があります。介護支援専門員の仕事内容は全国どこでも同じと覚えておきましょう。

信用失墜行為の禁止

信用失墜行為とは、その行為によって、すべての介護支援専門員の信用を失わせるような行為です。たとえば、介護支援専門員が個人情報を漏らしたり、罪を犯したりすると「介護支援専門員ってこんな人ばかりか」と思われてしまいます。介護支援専門員は、こうした行為をしてはならないとされています。

秘密保持義務

介護支援専門員は、正当な理由なしに、知り得た情報を漏らしてはならないと定められています。また、この義務は介護支援専門員でなくなった後でも続きますので注意しましょう。

介護支援専門員の基本倫理

倫理とは、人間生活の秩序を意味します。介護支援専門員の基本倫理には、介護支援専門員が利用者やその家族に対してどのように接するか、専門職としてどうあるべきかが定められています。一つひとつみていきましょう。

①基本的人権と個人の尊厳

利用者の尊厳は必ず守らなければなりません。よく例に出されるのが認知症の利用者です。「認知症=何もわからない=勝手に決めていい」という考えは、明らかにその利用者を人としてみていません。「人権尊重」や「尊厳保持」の考え方からかけ離れています。

認知症である前にその利用者は1人の「人」であるということを理解して接することが何よりも大切です。

②公正性・中立性

公正とは、判断や行動が偏らないことを指します。平等(皆同じ)という意味ではありません。たとえば、利用者と介護者の意見が対立した場合、それぞれの声に耳を傾け、それぞれの立場を理解しようと努める必要があります。

また、利用者のニーズと事業者・施設のサービスを調整する立場ですから、誰に対しても中立であることも重要です。

③社会的責任

介護支援専門員は、介護保険制度という公的制度のもと行動しています。専門職として社会に貢献する立場にあるため、社会的責任が問われることは言うまでもありません。先ほどお話しした信用失墜行為などは、もってのほかです。

④法令遵守

介護支援専門員は、介護保険法をはじめ、関係する多様な法制度に基づいて行動することが求められます。特に、利用者の個人情報の取扱いについては、常に個人情報保護法の改正情報を収集し、理解しておく必要があります。

まとめ

介護支援専門員については、介護保険法で定められた内容と、倫理についての内容が試験で問われます。みなさんは介護支援専門員と同じ対人援助職をされていると思いますので、比較的理解しやすいのではないでしょうか。この項目は得意分野にして、点数を上げていただきたいです。

また、学習も重要ですが、まずは体調管理です。毎日必ず1時間勉強しなければ合格できない、というわけではありません。それよりも無理せずコツコツ続けることが重要です。この受験対策講座をうまく活用し、モチベーションを保っていきましょう。

馬淵敦士(まぶち あつし)
ベストウェイケアアカデミー学校長。介護福祉士、ケアマネジャーの受験対策講座を各地で開催し、アカデミー受講者の合格率は全国合格率を大幅に上回る。『ケアマネジャー試験過去問解説集』(中央法規)の代表執筆を務める。

著書『書くべきことがよくわかる!介護記録の書き方』が好評発売中。


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