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林先生の受験対策講座

林 和美 (はやし かずみ)

2018年の合格率が10.1%という超難関のケアマネ試験。この狭き門を突破するためには、ポイントを押さえた効率よい学習が不可欠です。このコーナーでは、「介護支援分野」について、その秘訣をガイドします。
※毎週火曜日更新!

プロフィール林 和美 (はやし かずみ)

国際医療福祉大学医療福祉学部教授。
研究領域は、ケースマネジメント・高齢者福祉・地域支援ネットワーク。特養、在宅介護支援センター勤務などを経て、教育の場へ。現在は大学でソーシャルワーカー育成に尽力されています。

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第4回 第1単元「被保険者」2回目

被保険者についての学習(7)「被保険者証」

 今週末からゴールデンウィークが始まりますね。しかも天皇陛下の退位と即位があって、なんと10連休 ! しかし、介護の現場ではそんなわけにはいきません(実は最近は講義回数の確保の観点から、大学も休みではなく、私の勤務する大学では、4月27日と5月2日と3日は授業日です)。

 休みが数日間取れる人も取れない人も、今年は勝負の年ですから、ゴールデンウィークではなく、受験勉強のゴールデンタイムにしてほしいですね。

 ところで突然ですが、みなさんは利用者さんの介護保険の「被保険者証」をじっくり見たことがありますか?

 事業者・施設の指定基準では、サービスを提供する場合は利用者さんの被保険者証の確認をしなければならないと規定されています。また、利用者さんは、サービス提供を受けるときに被保険者証を提示しなければならないとされています。そのため、みなさんも時々、目にしていることと思います。

 実は、この「被保険者証」には、試験に合格するための重要なポイントが隠されているのです!

 「被保険者証」の様式は、全国一律となっています(「基本テキスト」65ページ・「ワークブック」27ページ)。 私の「受験対策セミナー」では、この様式のページに、赤ペンで該当参照ページや重要事項を記載していただいているほどです。

 ぜひ、利用者さんの「被保険者証」を見ながら、どんな意味があるのか? 何が重要なのか? を感じてみてください。疑問に思ったり、わからないと感じるところが重要なので、しっかりと眺めて、疑問をもってほしいのです。


 まとめて気づいてほしいポイントをあげてみますね。

被保険者証の6つのポイント
 ポイント疑問をもってほしいこと
表面(二)認定年月日いつが認定日なの? 「遡及効」って何?
認定の有効期間新規認定と更新認定では原則期間も変わります。
区分支給限度額要介護状態区分ごとに支給される限度があるんだ。
種類支給限度額だれが何の種類の限度を決めるの?
認定審査会の意見どんなことが書かれるの? サービス種類は誰が指定するの? 指定されるとどうなるの?
表面(三)給付制限どういう場合に制限されるのかな?

 表の6か所について、疑問をもって「被保険者証」をみていただきたいのです。
 今後この6か所についての具体的な解説をしていきますので、今回はその「被保険者証」の裏面について解説しましょう。


 裏面には、14にわたる注意事項が書かれています。ただ「介護サービス」と「介護予防・生活支援サービス」の違いで似たようなものもあるので、11個にまとめて簡単に説明していきますね。

  • (1)要介護認定等の認定がなされていないと、サービスは基本的に受けられない。
  • (2)サービスを受けるときは、被保険者証を提示する。
  • (3)認定には有効期間があって、更新等の期間も定められている。
  • (4)居宅サービス計画等の作成によって現物給付化が可能となっている。
  • (5)居宅サービスの利用にあたっては、1月あたりの限度額が設定されている。
  • (6)サービスの利用にあたって、一定の費用負担がある。
  • (7)指定のサービスが記載されている場合は、他のサービスは保険の対象外となる。
  • (8)被保険者証は保険者に返す必要がある。
  • (9)14日以内に変更を届け出る義務がある。
  • (10)不正使用は禁止。詐欺罪になる。
  • (11)保険料滞納の場合には様々な措置がある。

 この「被保険者証」は、ケアマネジャー試験では、「資格を喪失した時は返納する」や「紛失や汚したときの再交付」についてなどが、過去に出題されたことがあります。
 また、未だ「暫定被保険者証」については出題がありません!!!  今年あたり出てほしいですね。


 さて、今回で6つの区分に分けて解説してきた第1単元の「被保険者」についての解説は終わります。

 そこで、この第1単元のまとめとして「キーワード」をまとめてみますね。「基本テキスト」「ワークブック」の該当ページを参考にしていただき、確認してくださいね。

第1単元 「被保険者」キーワード10

● 第1号被保険者(「基本テキスト」58~59ページ・「ワークブック」21ページ)
 その市町村(以下、特別区を含む)に住所を有する65歳以上の者。

● 第2号被保険者(「基本テキスト」58~59ページ・「ワークブック」21ページ)
 その市町村に住所を有する40歳以上65歳未満の医療保険加入者

● 強制適用(「基本テキスト」58ページ・「ワークブック」22ページ)
 第1号・第2号被保険者の各要件に該当する者は、当事者の保険加入の意思にかかわらず、また届出の有無にかかわらず、介護保険の被保険者となる。

● 年齢要件(「基本テキスト」58~59ページ・「ワークブック」21ページ)
 第1号被保険者は65歳以上の者、第2号被保険者は40歳以上65歳未満の者。

● 住所要件(「基本テキスト」59~60ページ・「ワークブック」21ページ)
 第1号・第2号被保険者ともに、その市町村に住所を有する者。

● 住所地特例(「基本テキスト」62~64ページ・「ワークブック」24~27ページ)
 住所地特例対象施設(介護保険施設・特定施設・養護老人ホーム)に入所することにより、その施設の所在地に住所を変更した被保険者について、移転前の住所地であった市町村を保険者とする特例措置。

● 適用除外(「基本テキスト」60ページ・「ワークブック」22ページ)
 (1)長期の継続入所・入院、(2)重度障害者の入所・入院、(3)40歳以上の人が多く入所・入院しているといった実態から、救護施設などに入所・入院している者は、当分の間、被保険者から除外される。

● 届出義務(「基本テキスト」62ページ・「ワークブック」23~24ページ)
 資格の取得により、保険給付受給権利と保険料負担義務が生じることに伴う義務。第1号被保険者に、所要の届出義務(原則14日以内)が課される。第2号被保険者は、医療保険への加入及び要介護認定・要支援認定以降に市町村において被保険者管理が行われるため、届出義務はなし。

● 連帯納付義務(「基本テキスト」79~80ページ・「ワークブック」98ページ)
 世帯主は、家計上の主たる責任を担うことから、住居及び生計を同一にする第1号被保険者の普通徴収における保険料の納付について連帯して納付する義務を負う。

● 被保険者証(「基本テキスト」65~66ページ・「ワークブック」26~27ページ)
 被保険者であることを示す全国一律の様式による証明書。要介護認定・要支援認定を受けようとするときは市町村に、保険給付対象サービスを受けようとするときには事業者や施設に提示する。

 このキーワードは、あくまでもこの単元での最低限のものになりますが確実におさえておきましょう。

 来週から第2単元「保険料」について解説していきます。
 もう一度言います。「皆さんはゴールデンウィークも受験生です!!」