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林先生の受験対策講座

林 和美 (はやし かずみ)

合格率が21.5%という超難関のケアマネ試験。この狭き門を突破するためには、ポイントを押さえた効率よい学習が不可欠です。このコーナーでは、「介護支援分野」について、その秘訣をガイドします。
※毎週火曜日更新!

プロフィール林 和美 (はやし かずみ)

国際医療福祉大学医療福祉学部教授。
研究領域は、ケースマネジメント・高齢者福祉・地域支援ネットワーク。特養、在宅介護支援センター勤務などを経て、教育の場へ。現在は大学でソーシャルワーカー育成に尽力されています。

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第10回 第4単元「保険給付」1回目

「八訂 基本テキスト」発刊されました

 みなさん、「[八訂]介護支援専門員基本テキスト」(「基本テキスト」)が発刊されましたね。私も待ち遠しかったんですよ。

 「介護保険法改正」、「介護報酬の改訂」、「地域包括ケアシステムの深化」、「我が事、丸ごと」、「地域共生」など介護保険を巡る状況が大きく変わり、さらに「受験資格の変更」と「基本テキスト」も改訂となれば、どんな内容が書かれているのか楽しみにしていました。

 ざっと見た感じで、一言「一新!」ですね。

 2色刷りとイラストの豊富さは、これまでの基本テキストと全く違う印象ですね。読みやすくなったともいえますね。また執筆者の先生方も新しい方が加わり、まさしく「一新されている」感じがします。
 内容については、目次構成も組み替えられたり、ざっと1巻だけをみたところですが、書かれている内容も一新ですね。

 地域包括ケアシステムのなかでケアマネジメントや介護支援専門員には期待されているところが多くあり、これまでの介護支援専門員のあり方、機能については新たな期待がいたるところに書かれています。
 ケアマネジメントのモデルとして ロス(Ross,M)の3つのモデルが「基本テキスト」1巻7ページに掲載されていますが、最小限モデル、コーディネーションモデル、から「包括モデル」への期待が色濃く出されていると感じました。

 もう少し、じっくり読んでみたいと思っています。
 いや、ここまで基本テキストが変わるとなると…、 加えて試験問題の雰囲気が昨年から大きく変わったことと合わせると、今年の介護支援分野は、過去問だけでは対応しきれないと感じましたね。基本的な部分を確実にしてテキストをよく理解しておくことが、合格の鍵となることは間違いないですね。

 さて、私の受験対策の基本は「基本テキスト」と21年前からお話させていただいていますが、今年の試験も「基本テキスト」を中心に学習する必要がありそうですね。 なんか「海老茶色」が大好きな色になりそうです。

 いよいよ本講座も今回から、第4単元の「保険給付」の解説に入ります。本講座では介護保険制度をその要素である6つに単元分けをし、解説をしてきています。


「保険給付ってなに?」という人は・・・、いないことと思いますが・・・

 さて、介護支援専門員(ケアマネジャー)は、ケアマネジメントの技術を駆使して、利用者のニーズに適切な社会資源を結びつけ、適切なサービスが提供されることによって、利用者が自立した日常生活がおくられるように支援することが業務ですね。

 したがって、いかに利用者のニーズに適合するサービスや社会資源を提供できるかということは大きなポイントとなります。つまり、具体的には、介護保険制度で「保険給付」される介護サービスの内容を熟知していることが必要なのです。

 この「保険給付」のうち、具体的なサービス内容や、サービス利用者の特性、運営基準、さらに介護報酬などは、「介護支援分野」ではなく「保健医療・福祉サービス分野」で出題されます。

 したがって、本講座では「介護支援分野」は、この部分を除く、つまりその基本となる保険給付の種類や仕組みを中心に進めていきたいと思います。さらには各サービスの共通事項(『[八訂]介護支援専門員基本テキスト』(「基本テキスト」)第2巻に該当箇所があります)を理解できるようになりましょう。

 こうした介護保険サービスを知ったうえで、利用者に適切なサービス提供を結びつける必要がケアマネジャーにあるわけですから、当然、試験問題での出題数も多くなります。この「保険給付」の単元を完璧にマスターすれば、先週の「保険事故」と同じように、得点が稼げる単元といえます。
 頑張っていきましょうね。

保険事故と保険給付

 これまで解説してきたとおり、介護保険制度では「要介護状態」「要支援状態」を「保険事故」とし、その事故認定、つまり「要介護認定等」を受けることによって、介護保険からの給付が行われるようになります。そして、このことを「保険給付」といいます。さらに、この「保険給付」については、2005(平成17)年の介護保険制度改正により、制度の持続をするために「介護予防」の考え方が重要視されるようになり、「介護給付」に加えて、「地域支援事業」として「介護予防事業」などに、介護保険財源から拠出が行われることになりました。

 さらに、住民活動を含めた「介護予防・日常生活支援総合事業」(総合事業)も加わりました。そこで「保険給付」を、いったんどんな「区分け」ができるのか考えてみました。
下記の「サービス概要図」(オリジナル)を見てください。

<サービス概要図>
[印刷用PDF]

 この「サービス概要図」は、私が勤める大学の学生に、「複雑な保険給付の仕組み」を1つの図にまとめて説明してみたいと思って作成したものです。

 <サービス概要図>の左側にあるのが「保険給付」の種類で、右側にあるのがその「対象者」であり、具体的なサービスや業務などを中ほどにまとめてあります。

  [印刷用PDF]をクリックすると、PDFファイルがダウンロードできます。ぜひプリントアウトしていただいて、これからの解説とあわせてみていただければと思います。