社会福祉士国家試験(平成21年度・第22回) 問題文
【共通科目】心理学理論と心理的支援・7問
・合否の判定や設問内容についてのお問い合わせには応じかねますのでご了承願います。
|人体の構造と機能及び疾病(7問) |心理学理論と心理的支援(7問) |社会理論と社会システム(7問) |現代社会と福祉(10問) |地域福祉の理論と方法(10問) |福祉行財政と福祉計画(7問) |社会保障(7問) |低所得者に対する支援と生活保護制度(7問) |保健医療サービス(7問) |権利擁護と成年後見制度(7問) |社会調査の基礎(7問) |相談援助の基盤と専門職(7問) |相談援助の理論と方法(21問) |福祉サービスの組織と経営(7問) |高齢者に対する支援と介護保険制度(10問) |障害者に対する支援と障害者自立支援制度(7問) |児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度(7問) |就労支援サービス(4問) |更生保護制度(4問) |
|人体の構造と機能及び疾病(7問) |心理学理論と心理的支援(7問) |社会理論と社会システム(7問) |現代社会と福祉(10問) |地域福祉の理論と方法(10問) |福祉行財政と福祉計画(7問) |社会保障(7問) |低所得者に対する支援と生活保護制度(7問) |保健医療サービス(7問) |権利擁護と成年後見制度(7問) |社会調査の基礎(7問) |相談援助の基盤と専門職(7問) |相談援助の理論と方法(21問) |福祉サービスの組織と経営(7問) |高齢者に対する支援と介護保険制度(10問) |障害者に対する支援と障害者自立支援制度(7問) |児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度(7問) |就労支援サービス(4問) |更生保護制度(4問) |
問題8
感覚・知覚に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。
1 目を閉じた状態で,眼球を軽く圧迫すると明るさの変化を感じるのは,眼球への圧迫が視覚に対する適刺激だからである。
2 2つの刺激の明るさや大きさなどの物理的特性の違いを区別することができる最小の差異を,刺激閾【いき】という。
3 朝,暗い部屋で目覚めたときに,カーテンを開けると非常にまぶしいが,しばらく経つと普通に見えるようになるのは,暗順応の働きである。
4 滝をじっと見つめていて,その後に他の風景に目を向けると上方向に動いているように見えるのは,視覚の体制化とよばれる現象である。
5 映画のフィルムは1コマごとの静止画像なのに,連続して提示すると動いて見えるのは,仮現運動によるものである。
【問題8の解答】 5
1 目を閉じた状態で,眼球を軽く圧迫すると明るさの変化を感じるのは,眼球への圧迫が視覚に対する適刺激だからである。
2 2つの刺激の明るさや大きさなどの物理的特性の違いを区別することができる最小の差異を,刺激閾【いき】という。
3 朝,暗い部屋で目覚めたときに,カーテンを開けると非常にまぶしいが,しばらく経つと普通に見えるようになるのは,暗順応の働きである。
4 滝をじっと見つめていて,その後に他の風景に目を向けると上方向に動いているように見えるのは,視覚の体制化とよばれる現象である。
5 映画のフィルムは1コマごとの静止画像なのに,連続して提示すると動いて見えるのは,仮現運動によるものである。
【問題8の解答】 5
問題9
社会的な行動に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。
1 緊急の援助を必要としている人がいる場面で,目撃者が多数いることによって,援助の手が差し伸べられにくくなる現象をピグマリオン効果という。
2 教師が生徒に対して成績向上の期待をもつことによって,実際にその生徒の成績が向上していく現象を傍観者効果という。
3 周囲で見ている人がいると作業が早くなるなど,個人の作業成績が向上する現象を同調という。
4 集団の成員の多くが個人の利益を追求することで,集団全体として大きな不利益の結果が生じることを社会的ジレンマという。
5 集団の多数派の意見や期待に影響されて,同じ意見や行動をとることを社会的促進という。
【問題9の解答】 4
1 緊急の援助を必要としている人がいる場面で,目撃者が多数いることによって,援助の手が差し伸べられにくくなる現象をピグマリオン効果という。
2 教師が生徒に対して成績向上の期待をもつことによって,実際にその生徒の成績が向上していく現象を傍観者効果という。
3 周囲で見ている人がいると作業が早くなるなど,個人の作業成績が向上する現象を同調という。
4 集団の成員の多くが個人の利益を追求することで,集団全体として大きな不利益の結果が生じることを社会的ジレンマという。
5 集団の多数派の意見や期待に影響されて,同じ意見や行動をとることを社会的促進という。
【問題9の解答】 4
問題10
発達理論に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。
1 ヴィゴツキー(Vygotsky,L.)によれば,子どもの知的発達には,独力で問題解決できる水準と,他者からの援助などによって達成が可能な水準があると考えられる。
2 ピアジェ(Piaget,J.)によれば,感覚運動期→前操作期→具体的操作期→形式的操作期という段階を経て,運動能力は発達すると考えられる。
3 ゲゼル(Gesell,A.)によれば,個体の行動や能力などの発達は,個体内の神経生理学的成長よりも環境の影響を強く受けると考えられる。
4 ボウルビィ(Bowlby,J.)によれば,乳児の成人への接近や接触要求の行動は生得的なものではなく,学習による行動であると考えられる。
5 エリクソン(Erikson,E.)によれば,各発達段階で生じる欲求には階層性があり,各階層の欲求が順に満たされることで自己実現が可能になると考えられる。
【問題10の解答】 1
1 ヴィゴツキー(Vygotsky,L.)によれば,子どもの知的発達には,独力で問題解決できる水準と,他者からの援助などによって達成が可能な水準があると考えられる。
2 ピアジェ(Piaget,J.)によれば,感覚運動期→前操作期→具体的操作期→形式的操作期という段階を経て,運動能力は発達すると考えられる。
3 ゲゼル(Gesell,A.)によれば,個体の行動や能力などの発達は,個体内の神経生理学的成長よりも環境の影響を強く受けると考えられる。
4 ボウルビィ(Bowlby,J.)によれば,乳児の成人への接近や接触要求の行動は生得的なものではなく,学習による行動であると考えられる。
5 エリクソン(Erikson,E.)によれば,各発達段階で生じる欲求には階層性があり,各階層の欲求が順に満たされることで自己実現が可能になると考えられる。
【問題10の解答】 1
問題11
ストレスに関する次の記述のうち,適切なものを一つ選びなさい。
1 ストレスへの対処方略として,不快な情動のコントロールを目的とするものを問題焦点型コーピングと呼ぶ。
2 ストレスへの対応は,ストレスの原因自体を減らすことを中心に行うことが望ましいと考えられている。
3 ストレスの緩和には,情緒的支援,仕事の分担,経済・物質・技術の提供といった心理教育的アプローチが有効である。
4 ストレスが誘因となって生じる症状には,過換気症候群や過敏性腸症候群などがある。
5 非常に強いストレス状況に暴露された後,数か月にわたってフラッシュバックなどを体験する状態は,急性ストレス反応と呼ばれる。
【問題11の解答】 4
1 ストレスへの対処方略として,不快な情動のコントロールを目的とするものを問題焦点型コーピングと呼ぶ。
2 ストレスへの対応は,ストレスの原因自体を減らすことを中心に行うことが望ましいと考えられている。
3 ストレスの緩和には,情緒的支援,仕事の分担,経済・物質・技術の提供といった心理教育的アプローチが有効である。
4 ストレスが誘因となって生じる症状には,過換気症候群や過敏性腸症候群などがある。
5 非常に強いストレス状況に暴露された後,数か月にわたってフラッシュバックなどを体験する状態は,急性ストレス反応と呼ばれる。
【問題11の解答】 4
問題12
矢田部ギルフォード(YG)性格検査の5つの性格類型に関する次の記述のうち,適切なものを一つ選びなさい。
1 A型は,情緒が安定し,行動が積極的であり,リーダーに向いている。
2 B型は,情緒が不安定で,行動が消極的であり,引っ込み思案である。
3 C型は,情緒が安定し,行動が消極的であり,リーダーとして他人を引っぱっていく力は弱い。
4 D型は,情緒の安定性や行動の積極性が平均的であり目立った偏りは見られないが,主導性は弱い。
5 E型は,情緒が不安定で,行動が積極的であり,対人関係の面で問題を起こしやすい。
【問題12の解答】 3
1 A型は,情緒が安定し,行動が積極的であり,リーダーに向いている。
2 B型は,情緒が不安定で,行動が消極的であり,引っ込み思案である。
3 C型は,情緒が安定し,行動が消極的であり,リーダーとして他人を引っぱっていく力は弱い。
4 D型は,情緒の安定性や行動の積極性が平均的であり目立った偏りは見られないが,主導性は弱い。
5 E型は,情緒が不安定で,行動が積極的であり,対人関係の面で問題を起こしやすい。
【問題12の解答】 3
問題13
フロイト(Freud,S.)の精神分析理論に基づく自己洞察に関する次の記述のうち,最も適切なものを一つ選びなさい。
1 「援助者は他者に親切でなければならない・・・」という心のつぶやきは,自我の機能による。
2 「タバコが吸いたい・・・」という心のつぶやきは,超自我の機能による。
3 「この人は認知症を患っているのかもしれない・・・」という心のつぶやきは,自我の機能による。
4 「人を傷つけてはならない・・・」という心のつぶやきは,自我の機能による。
5 「この人はほめると元気になる人だなぁ・・・」という心のつぶやきは,イド(エス)の機能による。
【問題13の解答】 3
1 「援助者は他者に親切でなければならない・・・」という心のつぶやきは,自我の機能による。
2 「タバコが吸いたい・・・」という心のつぶやきは,超自我の機能による。
3 「この人は認知症を患っているのかもしれない・・・」という心のつぶやきは,自我の機能による。
4 「人を傷つけてはならない・・・」という心のつぶやきは,自我の機能による。
5 「この人はほめると元気になる人だなぁ・・・」という心のつぶやきは,イド(エス)の機能による。
【問題13の解答】 3
問題14
個々の心理療法の定義や特徴に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。
1 箱庭療法には,変容を必要とする行動を持続させる要因を分析する段階,技法を用いて行動の変容を進めていく段階,終結とフォローアップの段階がある。
2 エンカウンターグループは,心理的な問題をもたない人々に対しても,さらなる心理的成長を目指すグループアプローチとして用いられる。
3 ブリーフセラピーは,遊具などを利用しながら遊びを主な手段とする心理療法で,遊び自体が自己治癒的な意味をもっていることに治療的価値が認められている。
4 社会生活技能訓練(SST)は,障害についての情報の提供といった教育的側面と,障害の体験様式についての情緒的サポートから構成されている。
5 内観療法では,食事とトイレ以外は横になっている臥褥【がじょく】期,軽い作業を行う時期,手芸などを行う作業期,外出も行う生活訓練期を経る。
【問題14の解答】 2
1 箱庭療法には,変容を必要とする行動を持続させる要因を分析する段階,技法を用いて行動の変容を進めていく段階,終結とフォローアップの段階がある。
2 エンカウンターグループは,心理的な問題をもたない人々に対しても,さらなる心理的成長を目指すグループアプローチとして用いられる。
3 ブリーフセラピーは,遊具などを利用しながら遊びを主な手段とする心理療法で,遊び自体が自己治癒的な意味をもっていることに治療的価値が認められている。
4 社会生活技能訓練(SST)は,障害についての情報の提供といった教育的側面と,障害の体験様式についての情緒的サポートから構成されている。
5 内観療法では,食事とトイレ以外は横になっている臥褥【がじょく】期,軽い作業を行う時期,手芸などを行う作業期,外出も行う生活訓練期を経る。
【問題14の解答】 2