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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑にて人材育成担当。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)がある。

著書

『最強の介護職、最幸の介護術』
『最強の介護職、最幸の介護術』

ナースのお仕事♡

 先日、私の勤務する特養で、入居者ご家族をお招きしての家族会総会が行なわれました。
 今年は法改正の年。4月はめちゃめちゃ忙しくて、正直準備不足(これは言い訳)。家族会の内容を詰められず、よい会というにはほど遠い内容でした。

 そこで、終了後に参加した職員で反省会をしました。今回の失敗は、施設側からの一方的な報告が多かったこと。一方的に報告して、「何か質問ありますか?」と言っても、なかなか質問も意見も出ないですよね。もっと話しやすい雰囲気、環境が必要でした。
 それから、やっぱりご家族は現場の職員と話がしたいのではないか? ということ。上の人の話より、現場の職員がどう思っているのか。自分の親に対して、どのような思いで介護をしているのか。それがダイレクトに聞けたほうが、きっと安心してくれるのではないかと思います。これからは、現場の職員とディスカッションできるように、テーブルをグループごとに分け、話しやすいようにコーヒーを出してカフェスタイルにしようか? などの意見が出ました。

 なかでも一番嬉しかったのは、看護師の意見でした。
「あたしさぁ。家族会の始まる前と終わった後、30分くらいずつ相談コーナーをつくろうかな。みんな体のこと、病気のこと、気になるでしょ? こういう機会に聞いてくれて、コミュニケーションができたら、普段面会にきたときに、医務室にも気軽にきてくれるようになるんじゃないかって思って。もっと気軽に話してほしいの。そういう関係がいいもんね」

 これは本当に嬉しかった。医療ってなぜかとっても敷居が高くて、どうしても気軽に話しにくいこともあります。その医療職である看護師が、「気軽に話してほしい」と言ってくれたら、ご家族はどんなに安心するだろう、嬉しいだろうと思います。
 うちの施設の医務室は、本当に優しい看護師たちが揃っています。どこの施設もこうあってほしい……。
 でも、私はいつも「医療で救ってくれた命。今度は介護が心を救う番」と言ってますが、看護師に心まで救われちゃったら、出る幕なくなっちゃうな。
 なんちゃって(笑)