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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑にて人材育成担当。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)がある。

著書

『最強の介護職、最幸の介護術』
『最強の介護職、最幸の介護術』

東日本大震災と実践報告会

 2011年3月11日14時46分
 私たちは、東京都世田谷区にある等々力陸橋の下で信号待ちをしていました。
 突然襲ってきた激しい揺れに、乗っていた車が横転するかと思うほどでした。外では高齢の女性が電柱につかまって叫び声をあげている。陸橋も信号も激しく揺れ、視界に入るものすべてが見たこともない異常な動きをしていました。
 施設に戻ると、事務所の書類が散乱していました。入居者も職員も血相を変えていました。最大の恐怖はテレビに映し出された映像。津波が畑を、家を、人を飲み込んでいく。事の重大さに誰もが言葉を失い、言い知れぬ不安がみんなを襲いました。
 奇しくも、この日は当時私が勤務していた特別養護老人ホームさつき荘での実践報告会。開会を約4時間後に控え、準備の真っただ中にいました。
 当然、この日は報告会を中止。それから3か月後。皆様からの応援と、職員達の熱い気持ちによって、実践報告会は『東日本大震災チャリティ』とし、開催することになりました。

 あれから7年。
 さつき荘は開設40年以上の時を経て、建物の老朽化により、その歴史と役目を終えました。しかし、その遺伝子はそれぞれの職場で生き続けています。

 先日、現在私の勤務する特別養護老人ホーム千歳敬心苑において、実践報告会を開催いたしました。当日は、立ち見のお客様も出るほどにたくさんの方が集まってくださり、その中には懐かしい仲間達の顔がありました。
 苦楽を共にした仲間たちの顔を見ると、やはり嬉しい気持ちになります。この人達と出逢えたから、この人達と頑張ってきたから、今の自分がある。その気持ちは永遠に変わりません。

 報告会は、『愛』をテーマに3本のテーマについて発表しました。
 内容は拙いものだったと思います。ただ、応援に来てくださったお客様の心には届くものがあったようです。
 お見送りする職員に声をかけてくれるお客様の中に・・・
 「作られた映画なんかより、ずっとずっとリアルな感動がある!ありがとう!」と握手をしていかれる方がいました。嬉しいです。
 ご参加いただいた皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
 千歳敬心苑も、私も、次のミッションに向けて全力で頑張ってまいります。
 今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。