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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑にて人材育成担当。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)がある。

著書

『最強の介護職、最幸の介護術』
『最強の介護職、最幸の介護術』

なんてったってアイドル☆

 国民的アイドルグループ解散か?の噂が世間を騒がせていました。連日テレビや紙面、ネット上を賑わせ、解散撤回を多くのファンが願っていましたね。

 そういえば昨年、やはり国民的スーパースターの結婚が、世の女性達に衝撃を与え、学校や会社を休んでしまったり、「◯◯ロス」などという言葉が流行していました。

 実際には会ったこともなく、お付き合いや結婚などということが現実的でなくても、やはりアイドルやスターというのは、憧れの存在、元気や勇気をくれる存在なのかもしれません。
 老人ホームやデイサービスなどでも、お年寄りのアイドル、スターのような職員が、一人や二人はいるものです。

 たとえば、なかなかお風呂に入ってくれないお婆さま。
 高齢の方の中には、お風呂に入れば「極楽、極楽♪」と喜んでくれるのに、入るまでが大変で、なかなかお風呂に入ってくれない方がいます。
 職員にとっては、その人の入浴の日に担当になると、憂うつになってしまう人もいるくらいです。
 しかしある日、若い男性職員を採用した時のこと。
 彼はいわゆるイケメン。
 彼が入職して初めての入浴介助の日…。なんと、ベテラン職員ですら悩みの種である、なかなかお風呂に入ってくれないお婆さまを、いきなり入浴介助してしまったのです。
 その誘い方も、いたってシンプル。
 「◯◯さん、お風呂に行きませんか?」「はい♡」
 その後も、次々と奇跡の介助を見せてくれたイケメン君。

 しかしこれは、彼がイケメンだからできただけではありません。
 よく見ると、彼の表情、言葉のチョイス、声のトーン、立ち振る舞い、すべてが優しさに溢れているのです。
 いつも言いますが、みんな優しい人に介護されたい。そこに「イケメン」がオマケで着いてくるなら、なおのこと嬉しいわけです。
 彼のように、見た目も心もイケメンなら、お婆さま達のアイドルになり、元気や勇気をくれる存在になるのも当然。

 怖いのは、彼のような存在が離職してしまう時。お婆さま達が、「◯◯ロス」しちゃわないかなぁ…。

 介護離職、介護人材の不足が課題になっていますが、良い人財には、解散(離職)のない永遠のアイドルであってほしいですね。