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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑にて人材育成担当。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)がある。

著書

『最強の介護職、最幸の介護術』
『最強の介護職、最幸の介護術』

嗚呼、夏休み!

 8月も半ば。学生は夏休み。社会人もお盆休み。仕事で車を走らせていても、遠方からのナンバープレートが多い。「世の中、お休みなんだな~」と思う同業者の方は多いですよね。
 介護の仕事は、世の中が休んでいる時に休みが取りにくい。施設の入居者は変わらないわけだし、在宅で介護を受ける方にとっては、この時期、特に私たちを必要とされます。
 それならばそれで、割り切れるといいですよね。要するに、ホテルや旅館のサービスと一緒。盆や正月は書き入れ時。

 多くのレジャー施設が、この時期になると大混雑します。そして、ホテルや旅館は、なかなか予約が取れません。同じように、多くのデイサービスが大混雑。そして、ショートステイは、なかなか予約が取れません。なんて状況のところもなくはないですよね。
 ただし、一緒じゃない部分はたくさんあります。
 ホテルや旅館は、この時期、利用料金を上げています。年間を通して考えれば、お客様が少ないシーズンもあるので、この時期に稼がなければ経営が難しくなること。そして、世間の人が休んでいる時期に働いてくれる従業員の人件費でもあります。介護保険下であっても、このような柔軟性があったら面白いと思います。ただし、それが叶ったとしても、相応のサービスの質が求められます。
 レジャー施設にしても、この時期には目玉となるサービスを用意しています。デイサービスでも、この時期しか見られないイベントや商品を用意したり、ショートステイでも、この時期の宿泊客には、旬の食材を使った料理やサービスでおもてなしをしてはどうでしょうか。
 デイサービスにしてもショートステイにしても、いまだにレスパイト的に利用されている方が多い。実際に利用される高齢者が、ご自分で申し込む、または申し込んでくれと家族に頼む。そんな風に変わっていったら素敵ですね。
 ホテルなどのサービスと介護サービスの違いは、自ら進んで利用したいものと、やむを得ず利用するサービス、というところ。これが、高齢者が、「うわ~!こんなところ行きたい!」と言ってもらえるようなサービスにしていきたいです。
 そうするためには、もっと十分な職員体制と、職員が成長できる仕組みが必要です。介護職員が、サービスを創造する力を持って・・・いや、そういう力を養える職場環境を作ることが大切だと思います。
 いつか旅行情報誌で、「この夏、泊まりたい介護施設」なんて特集が組まれる日が来たりして(笑)。