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高室成幸のケアマネさん、あっちこっちどっち?

高室 成幸 (たかむろ しげゆき)

全国津々浦々、研修・執筆・アドバイザー活動を神出鬼没(?)・縦横無尽に展開する高室成幸さん(ケアタウン総合研究所)。
研修での専門職との出会いや、そのなかでの懇親的な現場を届けます。

プロフィール高室 成幸 (たかむろ しげゆき)

ケアタウン総合研究所所長。
日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』『新・ケアマネジメントの仕事術』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

ケアマネジャーの会議力~執筆の意図~

 中央法規から久々の新刊です(^.^)。
 そのタイトルは「ケアマネジャーの会議力」。
 7年前の出版した「ケアマネジャーの質問力」の姉妹本となる位置づけです。ですから本のデザインもちょっと似ています。
 何が違うか・・・色が違いますよ。だってゴールドからシルバーになりましたからね。


 2020年にこのシリーズの3冊目を「ブラウン」にしたら東京オリンピックとシンクロして実によいかも、と。
 金・銀・銅ってことで・・・(^^;)。

 では、なぜに「会議力」をテーマに書いたか、ちょっとお話ししますね。
 それはズバリ、「会議に苦手意識を抱くケアマネジャーのみなさんが多いこと」です。研修会では9割がたが「嫌い」に手が挙がります。進行役はどうですか?と質問するとほぼほぼ全員が「嫌だ」との反応。これはどうしたもんじゃろ?と思いました。
 だってチームをマネジメントするには、かならず会議というものを開かないといけないからです。だって、集まって話し合わない、みんなの合意がとれないからです。


 話し合いの場があるから、全員で情報や知識を「共有できる」わけです。話し合いをするから「見立てや手立て」がそれぞれ違うことがわかり、認めあうことができます。話し合いをするから「今回は〇〇でいきましょう」とすり合わせをすることができます。
 話し合いをするから「今度は〇〇をしましょう」と先々(未来)への約束を交わすことができます。

 つまり、会議上手はマネジメント上手というわけなのです。

 と、と、ところが、です。
 みなさん、会議は苦手、嫌いとのこと。「時間が無駄」と思えるような会議も多いのは事実。でも、嫌いな理由はそこではないなと・・・
 ケアマネジャーは女性が8割です。
 みなさんに「おしゃべり」は好きですか?と問いかけると、やはり8割がたが「はい」に手を挙げます。実におもしろいですね。
 「話し合い」は苦手。だけど「おしゃべり」は好きだし得意だし・・・。


 私は「ジェンダー(性差)」って、つねづねあるな、と思って研修を行っています。話はちょっとそれますが、スーパービジョンってありますよね。あれは女性向きだなと思います。
 ならば男性は?男性にはスーパービジョンよりコーチングが向いていると思いますね。それとコンサルテーションも。支持・共感的かかわりより未来形・計画的・論理的な発想がよいと思います。
 これも私見ですが・・・ね。

 つまり、おしゃべりはもっぱら共感的に進みます。話が対立しそうになったら、上手にかわすか流すか、話題を変えるかをしてもOKです。だって結論を出したり決め事をするわけではないのですから。
 と、と、ところが・・・話し合いは異なります。つまり会議ですね。会議には目的があります。そして決め事をするときに発言をした・しないにかかわらず責任がともないます。
 だって多数決で決めたとき、少数派であっても「決まった事には責任が生じる」ことになります。
 意見や考え方に違いがわかり対立したら、どちらが正しいか適切かを話し合わなければいけません。話題を変えたりそらしたりはできません。
 かくのごとく、面倒なのです、話し合いは・・・。

 だからこそ、技術が必要。
 話し合いの技術をかなり突っ込んで書いたのが本書です。
 具体的な中身は・・・
 追々、書きましょう(^.^)


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  • シリーズ(1)「ケアマネジャーの仕事力~チームマネジメントとセルフマネジメント~」(定員15名限定 残席5人)
    |日 時|5月21日(日)10:30~17:00
    |詳 細|WEBにて→http://caretown.com/tokyo/apply/
  • シリーズ(2)「利用者(家族)との出会いとインテークの勘所~新規ケースと引き継ぎケース~」(定員15名限定)
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    |日 時|7月16日(日)10:30~17:00
    |詳 細|WEBにて→ http://caretown.com/tokyo/apply/
■ 全国研修の様子は ケアタウン総合研究所の公式FBをご覧ください。