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高室成幸のケアマネさん、あっちこっちどっち?

高室 成幸 (たかむろ しげゆき)

全国津々浦々、研修・執筆・アドバイザー活動を神出鬼没(?)・縦横無尽に展開する高室成幸さん(ケアタウン総合研究所)。
研修での専門職との出会いや、そのなかでの懇親的な現場を届けます。

プロフィール高室 成幸 (たかむろ しげゆき)

ケアタウン総合研究所所長。
日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』『新・ケアマネジメントの仕事術』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

ケアマネジャー手帳ができた!

 月刊ケアマネジャー編集部が満を持して制作した「ケアマネジャー手帳2017」が明日全国の書店に並びます。業界的には、これまでY社とM社とS社(大阪など関西中心)がありました。そこに中央法規がいよいよというかやっとというか「手帳」を出版(発行)することになり、私も監修としてお手伝いをさせていただきました。


 私に話があったのはちょうど6月でしたね。編集のNさんとは6年近く前から知っていましたが一緒に仕事をするのは初めてです。3年ほど営業職で書店まわりをしていた時に「中央法規さんでは手帳は出さないんですか?」と質問されたそうです。
 それは私も長年の不思議の1つでした。Nさんは「これは、出せば売れるよ!」とポジティブに解釈し、その思いをずっと秘めていたそうです。そして時節到来!この4月に編集部に再び異動となり、企画会議に提案したのがこれでした。

 企画会議の前に私に話があり、私なりのアイデアを伝え、それを盛り込んだ企画書は無事に7月の会議で通ることになりました。
 ただ難問は期間です。だいたい執筆から完成まで1年はかかるもの。手帳は時期ものですから10月~12月で短期決戦。これに間に合わせるには8月中旬には原稿が上がってなければいけません。
 資料編は私では時間的にとても手に負えない介護報酬や医療・薬関係、各種制度関係は中央法規出版でもおなじみの後藤佳苗さん、利根川恵子さん、奥田亜由子さん、佐藤珠美さんに協力をいただきました。

 この手帳をつくるにあたり現場のケアマネジャーさんたちにアンケートをとりました。その数、500人くらいでしょうか。みなさん、ほぼ全員が手帳を持っていました。
 そこでの特徴的な声をご紹介!
「以前は介護職だったのでカレンダー程度でした。ケアマネジャーをはじめて初めて使うようになりました」
「これで3冊目・・・なかなか思うようなものに出会えなくて」
「このケアマネ手帳って重いんですよね・・・女性にはつらい」
「資料が偏っていて困りますね」
などなど・・・


 私が注目したのは軽くすること。持ち運びPCノートの制作者と同じ発想です。ではどうしたら軽くできるのか・・・紙質?ページ数?そこでひらめいたのが・・・「この資料集、いらないんじゃないかな」
 だって、ケアマネ向け手帳を使っているのは2割。つまり8割はビジネス手帳なのです。つまり資料集がなくてもなんとか仕事ができるわけです。よくみるとベテランにはなくてもいい初歩的な資料まで入っています。ならば・・・
「この資料集、取り外しができるようにしませんか?」
「ハッ?取り外す・・・?????」
 Nさんの反応はとても微妙でした。
「だってね・・・(アンケートの結果を話したあとで)・・・だからなくても仕事はできるんですよ。え~と、これで80Pかぁ。かなり軽くなりますね」
「・・・・・・」
 Nさんの頭の中はどうやって製本するかがめぐっていたようです。
「それともう一つ・・・こんなに手帳にくっついていたら、利用者の方に見せる時にも苦労しますよね。取り外せたほうがずっといいですよ。隙間にポケットを作ればちょっとした書類なども挟めますしね」
ということで、こんな風に「アタッチメント式」になりました。なんと約100gも軽くなったのです。
 さすがに、これを手帳の売りにするのはちょっとなので、しませんでしたが、女性ユーザーにとって重さは大きなポイントだと思います。
 実際に手に取った女性ケアマネさんに「これはいい!!!」と言っていただけました!(^^)!


 さてさて、明日には書店さんに並ぶと聞いています(地方によっては若干の差があり)。みなさんの声が楽しみです。
 まずは一度、いやだまされたと思って(これはもっとマズいですかね(^^;))、では、資料集を使うつもりで(これだけでも十分にコスパいいですので)手に入れていただければと・・・
 お声、お待ちしています!(^^)!


 今週のメールマガジン「元気いっぱい」第468号(無料)ムロさんの仕事術「忘れるために手帳を使いこなす!」(第1・3木曜日に配信)です。メルマガは随時登録受付中です。⇒ http://caretown.com/genki/
■ 東京スクール 「新・ケアマネジメントの仕事術」連続セミナー
  • シリーズ(5)「他職種連携とチームケアをめざすコーディネート~介護・医療・生活支援と身内資源・近隣近所の調整と交渉~」(定員15名限定 残席3名)
    |日 時|10月30日(日)10:30~17:00
    |詳 細|WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage2810.shtml
  • シリーズ(6)「ケアチームで盛り上がるサービス担当者会議~「新規・更新・引き継ぎ」の準備・進行の勘所~」(定員15名限定 残席6名)
    |日 時|11月20日(日)10:30~17:00
    |詳 細|WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage2811.shtml
  • シリーズ(7)「めざせ、モニタリングの達人!~ケアプラン評価とリスクマネジメント~」(定員15名限定)
    |日 時|12月18日(日)10:30~17:00
    |詳 細|WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage2812.shtml
 全国研修の様子は、ケアタウン総合研究所の公式FBをご覧ください。