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コーソクくん、福祉サービスを歩く withステッキ

<連載20>最終回

 「ケアさぽ」で2年半続いた“コーソクくん”が終わります。へんてこでも愉快な(?)コラムのご愛読ありがとうございました。
 本当は日本中を駆け回って福祉・介護支援関係の記事を、と思っていたのですが、足が悪くてままならない。都内の大学病院に行くのでさえやっとこさです。で、結果的に近所の三郷周辺の話題になってしまいました。

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 その三郷も高齢化がどんどん進んでいます。“じじババ”がいっぱい。みんな病気や障害を抱えているけど、けっこう元気。その元気を保つためにデイサービスに通う方も大勢います。デイサービスには車での送迎が付きますが、ドアツードアなので、玄関までしかサポートはできない。ヘルパーさんがちょっと部屋まで移動を手伝ってあげたくてもダメ。何か矛盾を感じますね。
 ボクが通っているのは「リハビリデイサービスリライト」。2年半前に開設されたとき、最初の客(?)の一人でした。その後、サービスを使う人が増えて、現在は午前、午後各10人程度の利用者がいるとのこと。定員数をもっと増やすには看護師さんが必要だったり、部屋を広くするなど、いろいろな条件があるそうです。小さなデイサービスですけど、一つの介護事業所を運営していくのは大変そうですね。


 一般的なデイサービス(通所介護)センターは、風呂はあるし、食事もでる。レクリエーションもやる。でも、一日拘束なのです。施設で一日過ごすのはしんどいですね。「おばあちゃんが家に一日中いるのは邪魔だからと施設に追いやられた」なんて愚痴を聞いたこともあります。けど、家族にしてみれば息抜きが必要なのかもしれませんね。
 「リライト」はリハビリに特化していて、利用時間は3時間。個別機能訓練を重視するタイプで、何よりいいのは理学療法士が常勤していて、一人一人きめ細かくケアをしてくださること。こういうデイサービスってあまりないんですよ。
 「リライト」は、利用者が何を望んでいるかを見極めながら対応してくれる。マンツーマンでマッサージやストレッチなどの訓練が行われ、他の時間は自主的にリハビリをします。時間をどう使うかはユーザーの意志が尊重されるのです。最近はリハビリマシンが充実してきたので、ボクもこれで運動します。疲れたら新聞や読書をしていてもいいんですよ。あまり広くはないし、デラックスな施設ではないけど、機能訓練指導員さんがコントロールしてくださるのが安心。機能訓練指導員の先生は、「自分がなったら」と考えながらケアを行っているとおっしゃっていました。
 病気やケガをしても制度上、病院でリハビリを受けられる期間は限られていて、脳血管障害の場合、最長半年まで。でも介護保険利用の施設では症状をみながら必要な限り、続けられます。ただすごいリハビリマシンを揃えていても、十把ひとからげの機能訓練しかやらない施設もあるらしいので、選ぶ時はチェックしたほうがよさそうです。

 こんな文章にもファンがいたようです。またお会いしたいですね。ありがとうございました。できれば単行本化したいし、またの機会で、病気やリハビリに限らず、コラムを書けと言われたら本業のAV機器の話なども含めてバリバリ書きたい。しばしのお別れです。

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リハビリデイサービスリライト
三郷市新和1-210ベルメゾン中央102
TEL.048-949-5670


 最終回までご愛読いただき、またさまざまな声をお寄せいただきまして、誠にありがとうございました。


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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、急性硬膜下血腫で手術。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害と共存しながら新たな暮らし方を模索中。

*コーソクくんの旧連載(『ボクは高次脳機能障害』)をご覧になりたい方はこちら

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