メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

著書

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著(中央法規出版)

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)

第170回 3月3日は耳の日!

 3月3日はひな祭りですが、耳の日でもあります。民放数社で「字幕放送」を実施しています。その中でも、もっとも取り組みが進んでいるのが日本テレビ。2013年から3月3日は終日字幕放送を実施しています。

聴導犬を連れていることで「聴覚障害者」であることを周囲に知らせてくれる役割もあります♪

 さて、この字幕放送、技術的に可能なら全局やればよいのに・・・と思いますが、なかなか、そうはいかないムツカシサがあるようです。

 欧米などのアルファベット国では、以前からテレビに字幕がつくのは当たり前です。しかし、日本語の場合は、漢字転換の複雑さ、同じ発音の語彙が多いという特殊事情もあって、普及が遅れているのが現状です(総務省「平成27年度の字幕放送等の実績」)。
 しかし、聴覚障害者の方々からの要望は切実なので、技術発展に期待するしかありません・・・ (こんなところにも影響があったんですよ。。。「第116回 SMAP記者会見の裏側で」・・・)。

 最近では、UDトークのような音声認識の進化で、可能性は高まっていると思われます。ただ、どうしても「漢字変換」「地名転換」「人名転換」、そして「方言」「ニュアンス」という課題はあるので、特に生放送のような場合は、アナウンサーなど発音、発声の専門家が声をなぞることで正確な音声認識につなげる、という方法も取り入れられているようです。実際、紅白歌合戦やスポーツ中継などで試行が始まっています。

 ぜひみなさん、今日がチャンスです! 今日の文字放送、体験してみてください。例えば、音声を消して「字幕」にしてみるのも、おすすめです!

******************************************************

<リモコンでの操作方法一例> ※機種によって違います
  • 1)字幕のある番組では、常に字幕を表示させたい場合は、「字幕表示設定」で[する]に設定します。
    《操作手順》
    メニュー画面から、[機能切換]-[字幕表示設定]を順に選び、[決定]ボタンを押します。
    リモコンのカーソルボタンで、[する]を選び、[決定]ボタンを押します。
    ※ 上記設定で、字幕放送の場合は、常時、字幕が表示されます。
    ※ また、複数の字幕がある番組では、リモコン(フタ内)の[字幕]ボタンを押すことで、字幕を切り換えられます。
  • 2)字幕表示設定で、[する]に設定していない場合でも、字幕のある番組で、都度、リモコン(フタ内)の[字幕]ボタンを押すことで、字幕表示の「入」/「切」、及び、複数字幕の切換ができます。

******************************************************

 すべてにおいて、想像力が大切だと思っています。そのためにも体験する、体感する! そこには、必ず新しい『気づき』が生まれます。そして、それがあれば、次に障害当事者と会った時、新しい自分に気づけると思いますよ♪

 今日は耳の日、みんなで聴覚障害者体験してみましょう♪

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

JSDRC(日本補助犬情報センター)ロゴ