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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

第155回 障害の「個人モデル」と「社会モデル」

 急に寒くなりましたね! マスク姿の人も増えてきました。皆さん体調管理、気をつけてください。

「障害」ってなんだろう・・・?

 障害の「個人モデル」と「社会モデル」という言葉、最近少しずつ、耳にするようになってきました。
 今までの古い考え方の中での設定であった「個人モデル」とは、障害者が困難に直面するのは「その人に障害があるから」であり、克服するのはその人(と家族)の責任だとする考え方とされています。それに対して、ここ数年、世界的にも主流となっているのが「社会モデル」。この考え方は「社会こそが『障害(障壁)』をつくっており、それを取り除くのは社会の責務だ」と主張しています。
 つまり、「社会のルールとは?」を考える必要があるということです。

 人間社会には、障害者だけでなく、さまざまなサポートが必要な人々がいるにもかかわらず、少数者の存在やニーズを無視して成立してきた歴史があります。最初の想定に入っていないのです。学校や職場、街のつくり、慣習や制度、文化、情報など、どれをとっても健常者を基準にしたものであり、そうした社会のあり方こそが障害者に不利を強いている――と考えるのが「社会モデル」である、と言われています。「障害があるから不便(差別される)」なのではなく、「障害とともに生きることを拒否する社会であるから不便」なのだ、と発想の転換を促すものです。

 簡単に言いますと、駅にエレベーターがないとすると、階段利用ができない方からすると、そこから先のアクセスが遮断され、社会参加をして活躍する機会を奪われる、ということになります。つまり、その方が『階段利用できない』ことが障害ではなく、『エレベーターがない』ことが、障害という認識です。

 最近、海外製品のPRや海外のアニメーションで、障害のある方々が出演される場面を目にします。リオパラリンピックのPR画像もそうでしたが、それがまたカッコいいのです! イメージ・発想の転換とは、こういったことから始まるのでは? と感じています。障害があるからできない、のではなく、障害があるからできること、をカッコよく表現する。そこには、建物の構造はもちろんのこと、ICT技術の向上などにより、より障害者の活躍の場は増え、拡がっています!


 皆さんの中でもぜひ、今までの固定観念を捨て、「発想の転換」してみてください。きっと新しい発見がそこにはあるはずです♪

ご寄付のお願い

 当会の使命は、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人と動物に優しい社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

  • ※ 2015年7月、日本介助犬アカデミーより「日本補助犬情報センター」へ名称変更いたしました。
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