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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

第152回 補助犬ユーザー受け入れ方研修

 今年4月、障害者差別解消法施行もあり、様々な事業者様からの「補助犬ユーザー受入れ方研修」のご要望が増えています。春は商業施設様が続いていましたが、夏から秋は、『公共交通機関』様からのご要望が増えています。8月のホーム転落事故があったから、ということではなく、その前からご用命はいただいておりました。ただやはり、皆さんホーム転落事故に関してはご関心が高い様子で、ご質問をいただく機会が多いです。それほど注目度も高いということ。二度と同様の事故が起こらないためにも、このタイミングを有効に利用して、正しい必要な情報発信につなげたいと考えております。

実際のバスを利用し、実際のユーザーさんのご協力で乗車検証を実施しました。

 先月は、都内のタクシー会社様よりご用命をいただきました。そしてまさに2日前は、都内のバス会社様での研修を実施したところ。どちらも実際の補助犬ユーザーさん達にご協力をいただきました。

 何より大切なのは、当事者の声 を聞いていただくことだと考えております。普段、お客様として接する機会があったとしても、その時には色々と質問できないもの。ですので、ユーザーさんとざっくばらんにお話いただけるような空気作りを、一番大切にしております。

 研修内容に関しましては、ご要望に応じて、オーダーメイドさせていただきますが、最終的に必須なのは『真の障害者理解』につなげること!だと思っております。どんなにテキストを使っても、どんなに法律の説明をしても、どんなに道徳的な話をしても、『真の障害者理解』にはつながらないと感じています。こちらからの一方的なインプットではダメなのです。

 ですので、私からの法説明は端的に最低限に留め、当事者の方の『生の声』を聞いていただき、率直に感じた疑問や不安をその場で出していただき、一緒に考える、という流れにしています。

 そこで、多くの方の表情が変わる瞬間があります。補助犬ユーザーさんのお話を聞きながら、単純に【凄い】って思ったり、【面白い】【素敵】【かっこいい】等と思った瞬間……今まで抱いていた『障害者観』が変わり、「なんだ、特別な人ではなく、自分と同じ社会の人間なんだ」ということを、自発的に『気付いてくださる』ことが、狙いです。その『気付き』のお手伝いをしてくれるのが、補助犬たち!なんです♪

 特に、犬を飼っている人たちの理解は早いです。犬を飼育する上での大変さ、面白さを知っておられるので、当然のことながら「ロボットではない犬の衛生管理・行動管理をキチンとしておられる」ことを知ると、それだけで、凄い!って思えるのです。そして、更にそれが「スーパードッグだから」ではなく、「犬の保護者としてユーザーが全責任を負って、社会参加していること」を理解した時に、真の理解につながるのです。

 一昨日のバス会社様での研修の中で「犬の世話をするのは大変じゃないですか?」という質問が出たのも頷けます。障害がある方々がどのようにして犬の管理をしておられるのか? 素朴な疑問が沸くのだと思います。それが、当事者の日々の工夫や努力を聴くことで、なるほど~と感心しきりになるのだと思います。

 当会で監修させていただきました補助犬ユーザー受け入れ方DVDでは、補助犬ユーザーの方が、どんな風に補助犬たちを管理されているか、衛生管理の様子から、排泄の管理まで、知っていただくことができます。25分ほどの作品となっております。YouTubeでご覧いただけますので、ぜひ、ご覧になってみてください♪

【製作】 2006年
【制作著作】「24時間テレビ」チャリティー委員会
【監修】特定非営利活動法人日本介助犬アカデミー(現・日本補助犬情報センター)


 このような、企業様向けの補助犬ユーザー受け入れ方研修も受け付けております。お気軽にご相談くださいませ♪ 難しくお考えにならず、まずは、『正しく知る』ことからはじめていただければ嬉しいです♪

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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