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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

第141回 危険!『歩きスマホ』が障害のある方に与える恐怖・・・

 まずは、この度の津久井やまゆり園においての事件を受け、犠牲となった方々のご冥福をお祈りいたします。ご家族や関係者の方々のお気持ちを思うと、ただただ、やり場のない憤りに苛まれます。
 いなくなっていい命は1つもないこと。障害のあるばいに関わらず、命の重さは同じであること。これだけは、当たり前に理解していただきたいです。
 この事件に関しましては、当会Facebookにてコメントさせていただいておりますので、ご覧ください。

補助犬たちはさすがに『歩きスマホ』でイレギュラーに接触してくる人をよけ切れません…

 さて、【ポケモンGO】がスタートしました! 先日偶然にも、何だかいっぱい出るスポットに遭遇したらしく、人々が立ち止まって画面上のボールをスワイプしている様子を目の当たりにしました。「お~、テレビでやってた通りだ~♪」と駅の中やいろんなところでも、たくさんの方が興じておられ、一生懸命なその様子の方が滑稽です。子ども達と歩いていても、ポケモンGOをしている人探しで盛り上がっております(笑)。

 ただ、「面白いね」と簡単には済まされない状況もあります。それは『歩きスマホ』によるトラブルです。実際、全世界的な問題として、歩きスマホによる接触事故や交通ルール違反等の報道が多数されています。そんな中、障害のある方々は、非常に大きな恐怖を感じておられます。

 ただでさえ、【外出をする】ということに、恐怖だったり不安だったり、様々な困難を抱えながらも、勇気を出し、様々な工夫や努力をして、障害のある方々は私達と同じ「当たり前」の歩行、外出、社会参加を手に入れておられます。そんな中、接触トラブルは日常的に発生しています・・・

 内閣府サイバーセキュリティーセンターの公式ツイッターで注意喚起がされた(https://twitter.com/nisc_forecast?ref_src=twsrc%5Etfw)後、日本点字図書館は公式ツイッターで、注意喚起を呼びかけました。(https://twitter.com/nittento/status/756402594210205696?ref_src=twsrc%5Etfw

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 本日午前、「ポケモンGO」の日本国内での配信が始まりましたね。町の中には、視覚障害者をはじめ、色々な障害や配慮を必要とするかたが歩いており、「歩きスマホ」をする人によって、危険な目にあうかたがたくさんいらっしゃいます。皆様どうぞ、マナーを守って、楽しくゲームをお楽しみください。
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 その後、JR等各鉄道会社もそれぞれに対応を開始。特に駅での接触による転落事故を防ぐことは急務です!(社会福祉法人日本盲人会連合の調査(平成23年)視覚障害者の約4割の人が「転落経験あり」)

 視覚障害者は、白杖を持っているか、盲導犬を連れて歩いておられます。残念ながら、白杖も盲導犬も進行方向の限られた範囲でないと確認ができません。
 車椅子ユーザーは体幹に障害のある方も多く、左右の確認や、ましてや後方を確認することは非常に難しいです。そして、車椅子操作で瞬時に方向を変えるのは、非常に難しいです。
 聴覚障害者は、視覚での確認はできるものの、背後から近づいてくる足音等に気付くことができないので、視覚外からの接触は避け切れません。

 また、補助犬ユーザーさんたちと人ごみを歩いていると、犬の存在に気付かず接近し、不意に犬の存在に気付いて驚かれる方に出会います。驚きながらも、避けていただければいいのですが、その際に歩きスマホ等をされていると、接触する確率が高まります。

 結果、外出に新たな恐怖を感じ、外出をためらっておられる方が、実際に多くおられることを知っていただきたいです・・・

 是非、我々は、『人としてのマナー』を守り、ともにこの社会で生きている人同士、尊重し合いながら生活していきたいですね♪

ご寄付のお願い

 当会の使命は、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人と動物に優しい社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

  • ※ 2015年7月、日本介助犬アカデミーより「日本補助犬情報センター」へ名称変更いたしました。
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