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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

著書

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著(中央法規出版)

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)

第129回  防災と補助犬~障害インクルーシブ防災から学ぶ~

 東日本大震災から5年目の今年、先の熊本地震もあり、改めて「防災」の重要性が注目されています。そこで、障害インクルーシブ防災について考えてみます。また、5月20日(金)には、「防災と補助犬~障害インクルーシブ防災から学ぶ~」というテーマのシンポジウムも開催いたします。是非、ご関心のありの方は、ご参加くださいませ! 詳細は下記を参照願います。

聴導犬ユーザー安藤美紀氏の作品が非常に注目されています!
聴覚障がい者が災害時に困ることって? パラパラ漫画

 前回のブログでは、九州地方の補助犬ユーザーさん達の安否確認についてお伝えしました。補助犬ユーザーさんだけでなく、多くの障害のある方々も被災されており、時間が経つにつれ、様々な問題が生じているとの報道もあります。
 いまいちど、皆さんの周りの「インクルーシブ防災」について考えてみてください。
 障害者を含むあらゆる人の命を守る、誰も取り残さない防災を「インクルーシブ防災」とよびます。2015年3月に仙台市で開かれた国連防災世界会議で用いられ注目されました。高齢者や障害者など災害時に支援を必要とする人たちのために、何をどう備えたらよいのか? 皆さんご自身、そして家族のこととして、考えてみましょう。

参考サイト


 大切なのは、日頃からのコミュニティ作りです。皆さんのお住まいの地域に、高齢者の方、障害のある方はおられませんか? その方々は、日頃どのような困り事がありますか? また、当事者である高齢者の方、障害のある方々は、地域とのコミュニケーションを取っていますか? 自分の困り事を知ってもらえるような機会を作っていますか? 双方向コミュニケーションが何より重要になってくると思います。皆さんのご家族が住むコミュニティが、誰もが安心できるコミュニティになるよう、1人1人の意識から、まずは育てていきましょう♪ 5月20日のシンポジウムは、そんな意識作りのお手伝いになると思います。

お知らせ

身体障害者補助犬を推進する議員の会
第4回『ほじょ犬の日啓発シンポジウム2016』
防災と補助犬~障害者インクルーシブな防災~

日時:2016年5月20日(金)10:30 ~ 15:00
会場:衆議院議員会館内会議室

  • ◆ 第1部:10:30~12:00
    藤井克徳(ふじい かつのり)(日本障害フォーラム(JDF)幹事会議長)
    「防災と補助犬 ~障害インクルーシブ防災から学ぶ~」
    1万8000人を越える人たちが犠牲になった3.11東日本大震災から5年。国際的な新たな防災の考え方である『障害者インクルーシブな防災』について、日本障害フォーラムの藤井克徳幹事会議長より学びます。
  • ◆ 第2部:13:30~15:00
    山口千津子(公益財団法人日本動物福祉協会 特別顧問・日本補助犬情報センター理事)
    「補助犬同行避難について ~防災の観点から~」
    過去の数々の大災害における犬との同行避難に関して、現場で多くの事例解決に携わってきたエキスパートより、事例紹介とともに、今すぐ始められる防災の備えを中心にお話しいただきます。

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

JSDRC(日本補助犬情報センター)ロゴ