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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

第116回 SMAP記者会見の裏側で

 さて、1月18日(木)の「SMAP×SMAP」の緊急生放送をご覧になった方も多かったのではないでしょうか? かく言う我が家でも、なぜか家族全員テレビの前に座って、緊張しながら視聴しておりました…(苦笑)
 会見の内容はちょっと置いておきまして、皆さんが思いもよらないところで、大問題になっているのをご存知でしょうか……?

聴導犬が同伴していることで、その人が「聴覚障害者である」という目印になってくれます♪

 生放送が終わった後のFacebookに飛び込んできたのは、「字幕が中止になった!」という事実。
 総理大臣が国会で「存続してよかった」と語り、NHKまで話題にしたくらいのまさに『国民的一大事!』。37.2%の高視聴率を出した生放送だったのに、その時、字幕は中止されていたんです。
 実は、もともと「SMAP×SMAP」は字幕付きの放送です。しかし、当日は、生放送部分だけでなく、その直後に放送された収録済みの放送にも、字幕がつくことはありませんでした……

 Facebookで繋がっている多くの聴覚に障害のある友人達は落胆していました。。。とても悲しい気持ちになりました。その後、ネット上でも話題になっており、なかには「そんな無理を言わずに、少し時間差でコメント放送されてたから、良いじゃん」というご意見もありました。しかし、周囲の健聴者と同じタイミングで情報を得ることが叶わない、その気持ちを考えて頂きたいのです。

 特に、今回の生放送は、メンバー1人1人の元気もなく、口ごもった感じでハッキリしていなかったので、口の動きを読み取れる聴覚障害者にとっても、読み取るのはとても困難でした。そしてやはり、知りたい!と思った瞬間に、家族や友人に「なんて言ってるの?」とわざわざ聞かなくてはいけない、人の力を借りなければ知ることができない、この気持ちを想像すると、とても屈辱だっただろうな~と感じるのです。

 きっと、会見中、みんな必死で見入っているので、途中で視聴を中断させて「何て言ってるか通訳して」とお願いすることは、とてもはばかられたのではないかと推察します。皆が興味あるものであればあるほど、そのような問題が起こるのです。

 聴覚障害があるユニバーサルデザインコンサルタントの松森果林さんが、ブログにこのように記しておられます。


 「リアルタイムで知りたいと思うからテレビを見る」。ただ、それだけなのです。それを未だかなえられない社会に、私達は生きています。生きづらさを感じる人がたくさんいます。
 松森さんは、毎日新聞の取材でこのように答えておられます。「高校1年で聴力を失った松森さんは『聞こえる家族の中で疎外感を感じるテレビが大嫌い』になり、数年間見なかった。字幕放送で家族と一緒に楽しむ機会は増えたのに、今回は『テレビの前に置き去りにされた感じがした』。」(毎日新聞 憂楽帳 みんなのテレビ 毎日新聞 2016年1月25日東京夕刊より抜粋

 その後、ネットでも色々と話題になっており、テレビ局側の放送(全ての人に平等に伝える)に対する意識が問われています。引き続き、注視していきたいと思っております。


 今年の4月からは、障害者差別解消法がスタートします・・・(「障害者差別解消法リーフレット(わかりやすい版)」)。

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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