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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

第95回 夏休みスペシャル企画!【旅行編その2】飛行機とアレルギー

 お盆休み突入の方も多いと思います。ステキな夏の想い出がたくさんできますように……

 さて、昨年の夏休みスペシャル企画では、水族館検証の紹介をしました。

 皆さんの“補助犬適性”がわかるクイズを実施しましたが、もしご興味のある方がいましたら、是非上記ブログ内のクイズに答えてみてください♪(ちなみに、「トンネル上部に巨大エイが現れる瞬間」の写真を収めるため、かなり長時間にわたり粘りました……笑)

 今回も夏休みスペシャル企画・旅行編として、「飛行機とアレルギー」について紹介します。

ぼくたち、意外にコンパクトに待機できるんだよ♪
狭いところの方が、安心できるんだ♪

 さて、犬が好きな方にはまったく問題ない話ですが、「犬が嫌いな方」や「犬アレルギー」の方にとっては、補助犬と同じ空間にいることは、気が気ではない問題となってしまいます。特に、飛行機という密閉された空間においては、「犬がいて大丈夫?」と心配される方もおられるかもしれません。
 もちろん、補助犬をパートナーとする身体障害者の社会参加の問題としてご理解いただきたいわけですが、反対に私たち補助犬関係者も、「犬嫌いの方」や「犬アレルギーの方」のことを忘れてはいけません。

 アレルギーの原因アレルゲンは、【フケと唾液】と言われています。ですので、犬アレルギーは、相当不衛生にしている犬の【フケと唾液】が飛び散り、それらが付着することで発生すると考えられています。しかし、日本の補助犬法に基づいて認定された補助犬たちは、衛生管理も行動管理もユーザーの責任の下きちんと行われていますので、基本的に問題はないと思われます。
 とはいえ、特にアレルギーは、心因性の症状が出る場合もあるため、視界で犬を認識したことで、アレルギーが出たらどうしよう?と心配になり、発症してしまうパターンもあるようです。そんなときは、CAさんが上手く誘導してくださり、席を離すことができれば、ベストと思われます。何より、「アレルギーがあるので席を離してほしい」旨はお伝えいただいたらよいかと思います。

 最近は、アメリカでもペット連れで移動される方が増えており、一般の飛行機には数が6頭までと制限を設けてはあるものの、犬同伴で乗ることができたり、また鉄道の車両にもペット可の車両もあるとのこと。しかし、そんななかでも、犬アレルギーの方と特に大きなトラブルに繋がった例はないようです。飛行機や鉄道という密閉された空間でも、今まで問題が起こっていないということは、一つの安心材料と考えていただいてよいと思います。

 「絶対にダメ!」と言い切れない代わりに、「絶対に大丈夫!」とも言い切れる科学的データがあるわけでもありませんので、補助犬関係者は引き続き、ともに社会参加する補助犬たちの衛生管理と行動管理を心がけ、社会に参加する一員として、他の様々な方々の立場に立って考えながらの行動ができるようにいたしましょう!
 ユニバーサルデザインの考え方とは、「障害がある人ない人」ということだけでなく、様々な人が様々な想いで社会参加している、それらを常に意識して、すべての人が安心して当たり前に暮らせる社会を作っていくことが重要なのだと思います。

 次回も、夏休みスペシャル企画です! お楽しみに~♪

ご寄付のお願い

 当会の使命は、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人と動物に優しい社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

  • ※ 2015年7月、日本介助犬アカデミーより「日本補助犬情報センター」へ名称変更いたしました。
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