最終回 ベッド上で片側に寄った身体を中央に戻す介助方法
読者の皆さん、こんにちは。ついにこの連載も今回が最終回となります。
寝返り介助等により、被介助者の身体がベッド上で片側(左右)に寄ってしまうことがあります。この状態のままだと、転落やサイドレールに身体をぶつける等の危険が考えられます。
そこで、最終回の今回は、身体をベッド中央に戻す介助方法を紹介・解説します。
寝返り介助等により、被介助者の身体がベッド上で片側(左右)に寄ってしまうことがあります。この状態のままだと、転落やサイドレールに身体をぶつける等の危険が考えられます。
そこで、最終回の今回は、身体をベッド中央に戻す介助方法を紹介・解説します。
被介助者の状態像
脚力の低下等によりベッド上で自由に動けない人、麻痺等があり一人で起き上がれない人など
準備するもの
(前回に引き続き45ℓ程度の)ビニール袋を活用する!
介助方法
・介助者はあらかじめ手の届くところにビニール袋を用意しておきます。
・ベッドの頭側にサイドレールが付いている場合は、一度外します。
※被介助者の状態や介助中に転落等の不安を感じる場合は、介助しづらいかもしれませんが、付けたままでも構いません。
※被介助者の状態や介助中に転落等の不安を感じる場合は、介助しづらいかもしれませんが、付けたままでも構いません。
※このような状態の場合、介助者は介助の際、膝をベッドに乗せることができません(第1回との状況の違い)。
※被介助者の身体は介助者側に寄っているので、反対側(奥の方)に向くよう介助します。
※被介助者の身体は介助者側に寄っているので、反対側(奥の方)に向くよう介助します。
・被介助者の両膝を立てて、肩あたりと膝に手を当て、向きを変えます。
・被介助者の身体を(仰向けの状態に)戻します。
※このような状態の場合、介助者は介助の際、膝をベッドに乗せることができません(第2回との状況の違い)。
※右手は被介助者の右脇下に差し入れ、左手は被介助者の左肩あたりに置きます(握る等力を入れないでおきましょう)
※右手は被介助者の右脇下に差し入れ、左手は被介助者の左肩あたりに置きます(握る等力を入れないでおきましょう)
・上体が起きたら、介助者は左足をベッドに乗せて、ゆっくりと被介助者の身体をベッド中央に寝かせます。介助者の腰痛防止のためです。
※この時点で被介助者の身体が“くの字”になってしまうため、痛くない程度に中央に寝かせてください。
・被介助者の身体が中央に整ったら、再度、「寝返りの介助」を行い、お尻の下に敷いたビニール袋を取ります。
このように、ビニール袋を活用することを、重い下半身の水平移動を楽に行うことができるのです。
以上で、この連載を締め括ります。家庭介護は介助者の手が限られていますので、無理なく介助者と被介助者双方にとって楽にできるような方法や工夫を提案してきました。
2年半という長期にわたりお付き合いいただき、誠にありがとうございました。また、写真撮影の会場提供やモデルを務めてくれた多くの友人や仲間に、この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。
いつの日かどこかの誌面等でお会いできることを楽しみにしています。
以上で、この連載を締め括ります。家庭介護は介助者の手が限られていますので、無理なく介助者と被介助者双方にとって楽にできるような方法や工夫を提案してきました。
2年半という長期にわたりお付き合いいただき、誠にありがとうございました。また、写真撮影の会場提供やモデルを務めてくれた多くの友人や仲間に、この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。
いつの日かどこかの誌面等でお会いできることを楽しみにしています。
撮影協力:
○まんてん堂 ひょうご湊(神戸市兵庫区)
○沼田 由美 まんてん堂 すま飛松 ホーム長(神戸市須磨区)
○藤原 直子 (株)ベストウエル ベストケア神戸(神戸市中央区)
○まんてん堂 ひょうご湊(神戸市兵庫区)
○沼田 由美 まんてん堂 すま飛松 ホーム長(神戸市須磨区)
○藤原 直子 (株)ベストウエル ベストケア神戸(神戸市中央区)