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荒川区男性介護者の会の「オヤジの介護」

チームをつくる 1

 7月6日(日)、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われた「オヤノコト.エキスポ2008」を訪れ、NPO法人パオッコ(離れて暮らす親のケアを考える会)の太田差惠子さんのセミナーを拝聴した。セミナータイトルは「遠距離介護の知恵とコツ」。
 1時間という限られた時間内に盛りだくさんの情報を入れてお話しされていたが、特に印象に残ったのは「チームをつくる」というお話。介護をするときに「チームをつくる」事は、介護者が同居の場合であれ、遠く離れて暮らしている場合であれ、大変重要な事だ。介護をたった一人で背負い込むのは望ましくない。所詮は生身の人間なのだから、いずれ無理が来る。
 お話の中では、「まずは兄弟姉妹・配偶者を味方につける努力をする」という提案があった。そして、「それまでは仲の良かった兄弟が介護をきっかけに、お互いの価値観の違いから対立してしまう事もある」ともおっしゃられていた。まさに身につまされるお話だ。

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 7年前に父が亡くなった時、年子の弟(既婚、子ども3人)は父の介護を手伝えなかった事を悔やみ、その後に控える母の介護にはできるだけ協力するから困った事があったら言ってほしいと話していた。
 しかし、父の四十九日が過ぎた頃から様子が変わり、ほとんど連絡がこなくなった。そのうえ、「ウチは子どもの面倒だけで手一杯だから、老母や知的障害がある弟の面倒は一切みる事はできない」とキッパリ宣言していった。おそらくは奥さんの方針なのかもしれないが、文句を言ってもしょうがないし、この件に関して多くは語りたくない。

 一方、姉夫婦(子ども2人)は、父の存命時から介護に協力的だった。我が家からは100kmくらい離れた他県に住んでいるが、自宅近くに良い精神科の病院を見つけたので父を入院させてはどうかと持ちかけてくれた。3か月間くらいその病院へ入院したと思うが、入院中は義兄・姉・姪・甥の4人で代わる代わる、ほぼ毎日顔を出してくれたそうだ。看護師さんから聞いた話では、義兄が見舞った際に父の下の世話をしてくれた事も幾度かあるという。
 この頃、義兄は関西に住む実父ががんで入退院を繰り返し、まさに遠距離介護の状態にあった。太田さんのお話の中でも挙げられていたが、遠距離介護は負担が大きく、交通費も馬鹿にならない。そんな中でも私に気遣い、何度も助けてくれた義兄の精神力と人間性には本当に頭が下がる。姉夫婦の協力が無ければ、父の介護を乗り切ることは出来なかっただろう。

 チームのメンバーは思わぬところにもいる。先日、母の携帯電話に甥っ子(年子の弟の長男)から電子メールが入り、「中学に入ってから始めた柔道で黒帯をとった」と写真を送ってきた。母の喜びはひとしおであり、このところ1日中、携帯電話の孫の写真を見つめている。彼はまだ中学3年生だが、チームの立派な一員だ。

(K)

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プロフィール
荒川区男性介護者の会
(通称:オヤジの会)
妻や両親を介護している男性、介護をしていた男性を中心とした「男性介護者の会」の先駆け。東京都荒川区を中心に、住み慣れた地域で暮らす家族介護者の支援を展開している。定例会での介護の悩みや意見交換のほか、行政や地域の企業や商店、研究者、他の介護者の会などと連携をしながら、様々な情報発信を行っている。
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