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荒川区男性介護者の会の「オヤジの介護」

認知症のきっかけ

 久しく姿を見せなかった、近所に住む母の友人が訪ねてきた。
 昨年までは、月1回くらい顔を見せては他愛のない世間話をしていた方だ。母と同い年くらいだが、足腰ははるかに達者で杖もつかずにあちこち出歩いている。長年営業の仕事をしていたこともあり大変話し好きで、母は専ら聞き役である。来ればマシンガンの如く1~2時間、ほぼ一方的にしゃべって帰っていく。これは、彼女なりのストレス解消法だと思っていた。
 そんな方がしばらく姿をみせなかったので少々心配はしていたのだが…。

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 今回、彼女が話していった内容は支離滅裂だった。
 階は別だが同じマンションに住む息子さんが、毎月のように嫁さんを変えていると言う。以前、母と同じクリニックに通っていたが、「そんな医者には行った事がない」と反応する。
 認知症が発症し、進行し始めているのだろうか? と思った。
 語り口にも以前ほどの勢いは無く、夕食時でもあったので30分程度で帰って行った。彼女が帰った後、母はさすがに落ち込んでいたようだ。

 母と友人の会話を全て耳にしてきたわけではないが、どうも以前から息子さんの嫁とその実家に何かしら不満があったのに、それを直接ぶつけて語り合う事がないまま現在に至っているらしい。
 母もたまに義兄やその実家に対する不満をしつこく私に語る事がある。そんな時は出来る限り相槌を打ちつつ、「でも、世話になった事もあるよね」という話でまとめている。母が最後まで納得しない場合は、時間を置いて姉や義兄から電話をかけてもらい、直接会話をもたせるようにしている。はたしてケアになっているかどうか?
 父を介護したときの苦労を思うと、身体がどんなに動かなくなっても精神だけは何とか保ってほしいと願うばかりだ。

(K)

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プロフィール
荒川区男性介護者の会
(通称:オヤジの会)
妻や両親を介護している男性、介護をしていた男性を中心とした「男性介護者の会」の先駆け。東京都荒川区を中心に、住み慣れた地域で暮らす家族介護者の支援を展開している。定例会での介護の悩みや意見交換のほか、行政や地域の企業や商店、研究者、他の介護者の会などと連携をしながら、様々な情報発信を行っている。
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