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野田明宏の「俺流オトコの介護」

けあサポの原稿を書くとき

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 けあサポの原稿を書くとき、我が家のノートパソコンで書く。以前、モバイルがスコブル格好良く見えたので、もっと小型のノートを街中のカフェなどに持ち込んで打ち込んだ。しかし、気が散ってアウト。周囲の会話が耳に入り気が散る。タイプの女性などが視野内に存在すれば、文章にならない。
 後悔はしなかったが反省はした。オレは格好良いモバイル派になれない、ということが心の動揺で理解も納得もできたから。付け加えれば、まだまだウキウキ感を忘れていない中年オトコであることも証明された。
 という経緯もあり、原稿は我が家で集中して書くこととなった。集中を意識しているわけではないが、集中できるのだ。
 で、原稿を書くときだけれど、母がデイサービスに出陣していない日が多い。つまり、母と我が家で一緒に過ごしている日だ。
 母がアルツハイマーの混乱期で、どうにもこうにも母の行動にだけ集中力を注がねばならない頃なら不可能。
 とはいえ、今の母はその場から移動することは絶対にない。一度だけ、傾きが強すぎて入浴椅子から滑り落ちてしまったことがあったけれど…
 この入浴椅子。排便も兼用なので、着座したお尻の位置に穴が空いている。そこにスッポリとお尻が入るので、基本的に、注意していれば滑り落ちることはないはず。ただ、冬はそのまま座らせると冷えるので座布団2枚を敷いていたから穴の効果はなかったのだ。更には、座布団で柔らかモードにしておかないと、褥瘡が隙を逃さず攻撃してくる。
 今の母ほどになると、一瞬の油断が致命傷となることを肝に銘じておかないといけない。
 そんなわけで、母と一緒の日なのだが、では、どんな環境設定なのかを説明したくて孤軍奮闘した。
 脚が10センチほどの三脚にカメラを装着。超広角レンズをカメラに填め、部屋の角へ。セルフタイマーをONで、シャッターが落ちるのを待つ。カメラが部屋角にあるということは、ファインダーを覗けないのだ。厚顔なオレだけど、シャッターが落ちるまでの数秒間、表情を意識してしまう。掲載してる写真を撮るのに30分を費やした。
 まあ、こんな感じで、けあサポの原稿を書いているのだけれど、洗濯物が乾かないのには頭が痛い主夫でもあります。

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コメント


書き手の人の現場ですね。
お母さん、一緒で幸せだなー!
幸せの形 いろいろですよね。


投稿者: 熊夫 | 2011年02月04日 11:37

熊夫さま

本当は、椅子に腰掛けて書きたいのですが
場所なし。
腰痛予防にいいんですけれどねー。

母とは、本当にいつも一緒感ですね。
あと半年もすれば10年目の介護となります。


投稿者: 野田明宏 | 2011年02月08日 09:42

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プロフィール
野田明宏
(のだ あきひろ)
フリーライター。1956年生まれ。約50カ国をバックパックを背負って旅する。その後、グアテマラを中心に中央アメリカに約2年間滞在。内戦下のエルサルバドルでは、政府軍のパトロールにも同行取材等etc。2002年、母親の介護をきっかけに、老人介護を中心に執筆活動を開始。2010年現在、83歳になる母と二人暮らしで在宅介護を続ける。主な著書は『アルツハイマーの母をよろしく』『アルツハイマー在宅介護最前線』(以上、ミネルヴァ書房)など多数。『月刊ケアマネジメント』(環境新聞社)にて、「僕らはみんな生きている」連載中。
http://www.noda-akihiro.net/
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