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村田くみの「シングル介護のホントのところ」

母の介護 2年間を振り返って~最終回

 介護が始まってから早くも2年が過ぎました。「まだ2年」と思われる方もいらっしゃると思います。“パラサイトシングル”という言葉がぴったり当てはまるように、両親に依存して生きてきた私にとって、人生が180度変わった出来事でした。
 母には昨年からケアハウスに入ってもらったので、介護のゴールも見えてきたと思い込んでいましたが、まったくの見当違いでした。母との口ゲンカが絶えなくなり、イライラしてしまう日が続き、不眠から「介護うつ」の現実も思い知りました。
 介護者になって感じたことは、負担を減らして少しでも楽しく暮らすために、情報を得る努力が必要だと思いました。
 私の場合、インターネットをよく活用しました。例えば自分の具合が悪い時、人と話をするのもおっくうになり、「どこに相談したらいいのか」、問い合わせ先を確認する際にネットがとても役に立ちました。
 金銭的な面では「世帯分離」を早い段階から知ったため、本当に助かりました。
 このコラムは同じ立場の皆さんに少しでも役に立つ情報を提供したいという気持ちでスタートしました。一方で、皆さんからの書き込んで下さった情報は、大変参考になりました。コラムをスタートした後に、“母との口ゲンカ”が始まってしまったため、途中で挫折しそうになった時もありましたが、書き込みのメッセージに救われたこともありました。この場をお借りして、お礼を申し上げます。
 コラムは今週で終了しますが、現在は介護の問題に限らず、「老後の住まい」や地域の福祉について取材を進めています。
 医療介護コラム「おひとりさま介護の部屋」を始めましたので遊びにきてください。

一年間ご愛読ありがとうございました。

村田さんの本ができました!
アラフォーおひとりさま週刊誌記者を突然襲った母親の介護……。切実な実体験+介護施設の選び方、仕事との両立方法など介護情報満載。
おひとりさま介護』河出書房新社
定価1,575円(本体1,500円)ISBN 978-4-309-01989-5
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コメント


始めまして~
村田さんの〝おひとりさま介護〟を読ませて
いただきました。
あまりにも、私と同じ境遇に驚きました。
ただ、私は一人っ子なので、正真正銘の
おひとりさま介護です。

母も腰部脊柱間狭窄症で要介護2。
父は母のやつあたりに疲れ果て、腎臓癌で
あっという間に亡くなりました。
身近に介護で悩んでいる者がいなくて
ずっと一人で抱えています。
ケアマネや医療相談員の方も
一生懸命やってはくれますが、介護者の心の奥までは、寄り添ってくれません。
介護者同士にしか共感することはできないのでしようね。

とはいえ、介護をやめることはできないので
私も〝介護者の会〟を探して出席してみようと思います。
なんでも相談しあえる仲間のような人たちと
出会いたいです。
村田さんの本を読んでよかったです。
ありがとう~。


投稿者: hiroume | 2011年06月07日 18:17

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プロフィール
村田くみ
(むらた くみ)
1969年東京生まれ。会社員を経て1995年毎日新聞社入社、週刊誌「サンデー毎日」所属。主に経済、環境、介護の問題に携わる。現在、母親の介護に従事しながら、介護の体験記、介護者に役立つ情報を適宜発信中。
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