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長谷川和夫先生に聞こう! 認知症のエトセトラ

今年のゴールデンウィークでのこと

 ここ数年の連休は、クルマの渋滞にまきこまれることもなく、150%乗車率という交通機関におしこまれることもなく、あまり遠出をしないで自宅で過すことにしています。
 今年の連休も、雑然としている書斎の整理と清掃、そして老健施設に入院している親族の1人を見舞いに出かけたりなどして過ごしました。
 娯楽といえばただ1つ、国分寺市立いずみホールで行われた合唱のコンサートに招かれて聞きに行ったことでしょう。コンサートというと格好のいいお出かけのように聞こえますが、実は私の長女、南高まりが主宰する「マーガレット歌の会」の「うたの発表会」を聞きに行ったのです。「招待」というより「要請」に近いものでした。

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 「マーガレット歌の会」は、東京都の西側、国分寺市、昭島市やあきるの市といった地域の市民から構成されている女性合唱団で、メンバーは32名。その中には、高齢の方も多く参加されています。
 指揮をする南高まりはグループを2つにわけて、その中央に観客に背中を向ける形でピアノに向い、最初に指でタクトを振る形でピアノ伴奏に入りました。
 曲目は「春よ来い」「おぼろ月夜」「しゃぼん玉」「冬の夜」「待ちぼうけ」「かなりや」「見上げてごらん夜の星を」など、なじみの深い童謡が主でした。間に「小鹿のバンビ」「みかんの花咲く丘」などの童謡メドレーを、聴衆と一緒にみんなで合唱して盛り上がりました。
 そして、1つ貴重な物語りがありました。それは30年ぶりに「夕焼けのはなしをしよう」という合唱曲が歌われたことです。
 この曲は、音大付属の中学校に通っていたまりの中学時代の同級生、井川愛子さんが中学校3年生のときに作曲した曲です。
 なぜ、この曲が歌われたことが貴重な物語なのか……。それは次週お話したいと思います。


コメント


先に5月30日のブログを拝見しコメントを書いてしまいましたので、「長女」という文字を見落してしまいました。失礼致しました。
そそっかしさに「また、やっちゃた~」と舌打ちしてしまいました。
施設入所様の中には、童謡は子供の歌というイメージをもった方がいらっしゃいますので、一部の若年の認知症の方や、昔、校長先生だった、お医者様だった、社長夫人だったという方は、子供扱いをされていると嫌がる方もいらっしゃいます。
私は素朴な童謡の中には、素直な人間の情が凝縮されており、とても味わい深い懐かしさを回想する事があります。それでいて、あまり悲しい事も思いだす事がなく、引きずらない不思議な魅力があるように思います。ゆえに、歌謡曲よりも好きです。
「夕焼けの話をしよう」が試聴できるサイトを見つけました!
投稿者は名木田さんのご好意により演奏(ソプラノ=大倉さん ピアノ=濱野さん)許可をとり、私達にも提供して下さいました。
とても、とても、小学校3年生の児童が作曲した作品とは思えません。静寂で単調なリズムなのかとも思いましたが、 感情表現もストーリー性(抑揚がはっきりしている)を感じるリズム構成だと感じました。愛子さんは感受性の豊かな、心の澄んだ、とても素直な方だったのでは?と、拝察致します。
歌声を聞いていると、顔がキュウリみたいに細長くなってしまうような声質(ソプラノ)に、少しビックリしてしまいました。
http://www.geocities.jp/ak_mm_39/l-yuuyake.html
先生がお聞きになった方はいかがでしたか?
機会があれば試聴なさってみて下さい。


投稿者: 玉本あゆみ | 2010年02月15日 21:25

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
長谷川和夫
(はせがわ かずお)
認知症介護研究・研修東京センター名誉センター長、聖マリアンナ医科大学名誉教授。専門は老年精神医学・認知症。1974年に「桜、猫、電車……」の長谷川式認知症スケール(HDS-R)を開発者して以来、常に認知症医療界の第一人者として時代を牽引してきた。最近では、「痴呆」から「認知症」への名称変更の立役者でもある。『認知症の知りたいことガイドブック』(中央法規出版)、『認知症を正しく理解するために』(マイライフ社)、『認知症診療のこれまでとこれから』(永井書店)など著書多数。
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