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鎌倉ベルの会がおくる「家庭介護のコツとチエ」

宝物の100円

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 Yさんは、手と足がご不自由です。庭側の窓を開けて応対されます。いつものようにお弁当をお渡しして、用意された袋におつりをいれると、底が抜けていたのでしょう、コロコロと200円が転がり落ちました。
 一つはすぐに見つかったのですが、もう一つがどうしても見つけられません。Yさんは「100円ですから、もう結構ですよ」と恐縮されます。まだこの先たくさん配達があってあせっていた私は、申し訳ない気持ちで、でも失礼してしまいました。

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 次の日、配達まで時間があったのでお訪ねしました。ちょうど入浴介助のようでヘルパーさんが見えていましたが、「10分か15分探してなければ帰りますから」と、無理を言って勝手に探させていただきました。
 すると、落ち着いてみれば見つかるもので、昨日さんざん見たはずの鉢の中に、100円が光っていました。窓には鍵がかかっています。どこかに置こうとふと見ると、そこにヘルパーさんの靴が…。
 申し訳ないけれど、その中に手紙と一緒に入れて帰りました。

 翌週、ニコニコ顔のYさんが縁側に出てこられました。
 「よく探してくださって、あの100円玉は宝物にして使わないようにしまってあります」
 そして、美味しい美味しいチョコレートまで頂戴してしまいました。
 自分の勝手で収まらない気持ちを押しつけたみたいで、少し後悔しながら配達をスタートしたのですが、すっかり気分が良くなっていて。
 われながら現金だなあと、チョコをほおばりながら思いました。

(M.S)

コメント


御弁当の配達だけでなく心の配達もなさっているのですね。大切な御仕事頑張って下さい。


投稿者: モンちやん | 2008年05月23日 11:02

ずいぶん価値のある100円玉ですね。こういうお気持ちの配達の方があり、それに応える利用者の方がいらして、ステキ! どちらもお弁当の日が楽しみなんでしょうね。拍手!


投稿者: てんと虫 | 2008年05月24日 15:23

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プロフィール
NPO法人鎌倉ホームヘルプ協会ベルの会
1991年に会員制による非営利有償の配食・ホームヘルプサービス団体として発足。2002年にNPO法人化。介護保険発足後は訪問介護事業に加え、地域支援型のホームヘルプサービスと週2回の配食サービスを行っている。利用会員235名、協力会員121名、賛助会員40名。鎌倉の食材を用いてつくられる季節感あふれるお弁当は、長年愛好するファンが多い。
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