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露木先生の受験対策講座

露木 信介(つゆき しんすけ)

プロフィール露木 信介(つゆき しんすけ)

社会福祉士(認定社会福祉士・医療分野、認定医療社会福祉士)、社会福祉学修士。
 現在、東京学芸大学教育学部ソーシャルワークコースで教員をするとともに、他大学や他専門学校での非常勤講師、現場におけるスーパービジョンや職員研修などを行っている。大学教員になる前は、病院でチーフ・ソーシャルワーカーとして管理業務や相談業務を行っていた。
 受験関係では、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等の養成講座の講師、受験テキストや模擬試験問題の作成、受験対策講座の講師などを行っている。

第9回 「福祉行財政と福祉計画」のポイント

  さて、今回は、「福祉行財政と福祉計画」の具体的な内容、ポイントについて解説していきたいと思います。今回も、公益財団法人社会福祉振興・試験センターが示す出題基準に即した内容で整理していきます。

本科目のねらい

 本科目の出題基準によると、大項目として、1.福祉行政の実施体制、2.福祉行財政の動向、3.福祉計画の意義と目的、4.福祉計画の主体と方法、5.福祉計画の実際の5つがあげられています。

 これらをみてみると、大きく分けて、(1)福祉行政・福祉行財政に関する理解と、(2)福祉計画に関する理解の2つが求められているのがわかります。

第30回試験をみてみると…

 本科目は、ある程度は出題内容が想定できますが、実際に出題されてみると難しく感じます。これは、毎年のことです。わかってはいるのに難しい科目です。

 本科目は、(1)福祉行政・福祉行財政、(2)福祉計画の2つに大別することができますが、毎年、問われる知識は広範にわたっています。だからといって諦めてしまうのではなく、過去問解説集模擬問題集などを中心に丁寧に整理、学習しておくと、得点につながると思います。ただし、やはり、漠然としていて、広範すぎてどこから手をつけていいのかわからない人も多いでしょう。内容としては、国や地方の役割・機能について整理しておくこと、また、特に地方における財源や役割・機能について整理しておくことをおすすめいたします。

 では、具体的に何から取りかかるかといえば、例えば、皆さんが勤務する施設や機関、通っている大学や専門学校、住んでいる都道府県、市や区などの地域福祉計画をホームページなどで確認しておいてください。この地域福祉計画には、その街や地域が目指す方向性が示され、地域福祉を推進し、地域の連携体制を構築する具体的な方法が示されています。皆さんもぜひこの機会に、皆さんが勤務する施設や機関などの属する地域の地域福祉計画や地域福祉に関する統計を一読してみてください。皆さんが生活する地域の「圏域」がどのように設定されているかがわかると思います。

 第30回試験を振り返ってみると、やはり重要項目がしっかり出題されています。例えば、現行の地方公共団体の事務(問題42)や、市町村が支弁した費用に関する国の費用負担(問題44)、社会福祉等に係る法廷の機関(問題45)などが問われています。また、福祉計画では、問題47で「計画期間が5年を1期」とする計画を問うものや、問題48で「近年の福祉計画等の動向」について問われています。例年、このような出題の形式で出題されておりますが、この他、「地方財政白書」についても必ずチェックしておいてください。

 では、出題基準で取り扱われる5つの項目をもとに整理していきます。