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露木先生の受験対策講座

露木 信介(つゆき しんすけ)

プロフィール露木 信介(つゆき しんすけ)

社会福祉士(認定社会福祉士・医療分野、認定医療社会福祉士)、社会福祉学修士。
 現在、東京学芸大学教育学部ソーシャルワークコースで教員をするとともに、他大学や他専門学校での非常勤講師、現場におけるスーパービジョンや職員研修などを行っている。大学教員になる前は、病院でチーフ・ソーシャルワーカーとして管理業務や相談業務を行っていた。
 受験関係では、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等の養成講座の講師、受験テキストや模擬試験問題の作成、受験対策講座の講師などを行っている。

第4回 「人体の構造と機能及び疾病」のポイント

いよいよ、科目の解説です。

 今回から、いよいよ各科目の具体的な内容やそのポイントについて解説していきたいと思います。今後は、毎回、公益財団法人社会福祉振興・試験センターが示す出題基準に即した内容で整理していきます。

 最初から難しいテキストを読み込んだり、模擬問題などを解くよりも、まずは昨年度の第30回社会福祉士国家試験(【共通科目】【専門科目】)に目を通しておいてください。現時点でわからない問題もたくさんあると思いますが、どのような問題が出題されているかを確認しておきましょう。さらに、出てくる専門用語については、現時点で用語辞典などを活用して整理しておいてください。

本科目のねらい

 本科目の出題基準によると、大項目として、1.人の成長・発達、2.心身機能と身体構造の概要、3.国際生活機能分類(ICF)の 基本的考え方と概要、4.健康の捉え方、5.疾病と障害の概要、6.リハビリテーションの概要の6つがあげられています。

 この科目は、医学一般の知識を中心に、国際生活機能分類(ICF)や健康の捉え方、リハビリテーションの概要など障害者(身体・知的・精神等)の分野までを範囲としています。

第30回試験をみてみると…

 まず、基本的なことですが、この科目の問題は全150問中7問出題されます。試験当日は、朝一番目の科目となりますので、緊張もピークに達し、集中力も途切れがちな科目といえます。そのため、日頃は間違えないような問題を間違えたり、焦って設問を読み間違えたりと実力が発揮できない人も多いようです。国家試験は、平常心と日頃の学習の繰り返しによる確実性が結果につながりますので、注意してください。

 第30回の本科目の出題傾向は、昨年とほとんど変わりませんでした。つまり、出題基準からバランスよく、広範囲の事項について出題されていました。各問題をみてみると、問題1「身体の標準的な成長・発達」、問題2「人体の各器官」、問題4「加齢に伴う疾患(病態)」、問題6「精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-5)」など出題されました。これらは、出題が予想されたり、例年出題されている項目です。これに加え、第30回試験では、「廃用症候群(問題7)」や「WHOの活動(問題3)」「肢体不自由になる疾患(問題5)」について問われました。

 このほか、今回は出題されませんでしたが、「がん」「脳卒中」や「健康の定義」、「障害の定義(ICF)」に関する基礎的知識は、社会福祉士にとって重要な項目ですので、内容の整理が必要となります。

 以上、本科目は、各項目の基礎知識とともに、詳細な内容を問う問題が多く出題されます。それでは、出題基準で取り扱われる6つの項目をもとに整理していきます。