メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

露木先生の受験対策講座

露木 信介(つゆき しんすけ)

プロフィール露木 信介(つゆき しんすけ)

社会福祉士(認定社会福祉士・医療分野、認定医療社会福祉士)、社会福祉学修士。
 現在、東京学芸大学教育学部で教員をするとともに、埼玉県立大学をはじめ他大学や他専門学校での非常勤講師、現場におけるスーパービジョンや職員研修などを行っている。昨年までは、病院でチーフ・ソーシャルワーカーとして管理業務や相談業務を行っていた。
 受験関係では、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等の養成講座の講師、受験テキストや模擬試験問題の作成、受験対策講座の講師などを行っている。

中央法規の『社会福祉士受験対策セミナー(実力アップ講座/最終チェック講座)』
 社会福祉士国家試験は出題範囲が広くて手に負えないと感じていませんか? 
国家試験を長年分析してきた講師陣が合格につながるポイントを解説します!
  • 実力アップ講座
    東京会場:11/18 (土)[専門]、19 (日)[共通] 11/25 (土)[専門]、26 (日)[共通]
    仙台会場:12/ 9 (土)[専門]、10 (日)[共通]
    福岡会場:12/16 (土)[専門]、17 (日)[共通]
    大阪会場:12/23 (土)[専門]、24 (日)[共通]
  • 最終チェック講座
    東京会場:12/23 (土・祝)[専門]、24 (日)[共通]
    大阪会場:2018 /1/6 (土)[専門]、7 (日)[共通]
詳細・お申し込みはこちらから

第20回 「高齢者に対する支援と介護保険制度」のポイント

 さて、今回は、「高齢者に対する支援と介護保険制度」の具体的な内容、ポイントについて解説していきたいと思います。今回も、公益財団法人社会福祉振興・試験センターが示す出題基準で整理していきます。

本科目のねらい

 本科目の出題基準によると、大項目として、1.高齢者の生活実態とこれを取り巻く社会情勢、福祉・介護需要(高齢者虐待や地域移行、就労の実態を含む。)、2.高齢者福祉制度の発展過程、3.介護の概念や対象、4.介護予防、5.介護過程、6.認知症ケア、7.終末期ケア、8.介護と住環境、9.介護保険法、10.介護報酬、11.介護保険法における組織及び団体の役割と実際、12.介護保険法における専門職の役割と実際、13.介護保険法におけるネットワーキングと実際、14.地域包括支援センターの役割と実際、15.老人福祉法、16.高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律(高齢者虐待防止法)、17.高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)、18.高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)の18項目があげられています。

 以上の項目はそれぞれ独立しているわけではなく、他項目と深く関連しています。そのため、それぞれを関連づけて学習していくことが効率のよい学習の仕方だと思います。

第29回試験をみてみると…

 本科目は、昨年度と同様に、全10問中2問が短文の事例問題でした。本科目は、やはり、科目タイトルになっている「介護保険制度」に関しては、しっかり出題されています。介護保険法の概要や基本的な内容(介護報酬、平成26年改正【介護予防・日常生活支援総合事業】)から、介護保険から給付されるサービス(福祉業用具貸与)、介護保険法における組織や団体の役割・専門職、地域期支援事業における包括的支援事業などについても問われています。この他、老人福祉法の展開についても問われました。あと、『高齢社会白書』(内閣府)について問われています。このように、実態や動向といった統計や調査を基にした問題については、毎年出題されています。過去問をベースにチェックしておいてください。過去連続で出題されていた介護過程・介護技術に関する内容については、問題130で、高次脳機能障害に対する排泄介護の事例問題として出題されています。

 それでは、出題基準で取り扱われる18項目を、ここでは7つに大別して整理していきたいと思います。

各項目の詳細について

(1)高齢者福祉概論
1.高齢者の生活実態とこれを取り巻く社会情勢、福祉・介護需要(高齢者虐待や地域移行、就労の実態を含む。)、2.高齢者福祉制度の発展過程、15.老人福祉法

 (1)高齢者福祉概論では、3つの項目が該当しますが、ここでは1項目について解説したいと思います。

 1.高齢者の生活実態とこれを取り巻く社会情勢、福祉・介護需要では、高齢者の生活実態とこれを取り巻く社会情勢について整理するとともに、高齢者の福祉需要、高齢者の介護需要を整理する必要があります。高齢者の生活実態とこれを取り巻く社会情勢については、『厚生労働白書』(厚生労働省)や『高齢社会白書』(内閣府)などを活用して、概観を掴んでおくとよいでしょう。また、高齢者の福祉需要としては、高齢者虐待の実態、高齢者の地域移行や就労の実態について整理しておく必要があります。さらに、高齢者の介護需要としては、要介護高齢者の実態、認知症高齢者の実態について整理しておく必要があります。

 過去の問題を見てみると、第29回試験では、前述した通り、『高齢社会白書』からの出題がありました。こちらは第28回試験でも問われた統計資料です。過去の問題で取り扱われた項目を中心に『高齢社会白書』を一読しておきましょう。第26回試験では、問題126で「我が国の人口の高齢化の動向」について問われ、総務省の「人口推計」や国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口」「日本の世帯数の将来推計」などから出題されています。さらに、第26回試験問題127では「国民生活調査」による高齢者の所得状況に関する問題が出題されています。今年度も、このような統計・調査を基にした動向や実態を問う問題が出題される可能性が高いので、必ずチェックしておいてください。また、問題127では、老人福祉法に関する展開についてその具体的内容が問われています。1963年の法律制定以降の変遷について問われています。また、老人福祉法に基づく市町村の「福祉の措置」の対象について問われています。