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露木先生の受験対策講座

露木 信介(つゆき しんすけ)

プロフィール露木 信介(つゆき しんすけ)

社会福祉士(認定社会福祉士・医療分野、認定医療社会福祉士)、社会福祉学修士。
 現在、東京学芸大学教育学部で教員をするとともに、埼玉県立大学をはじめ他大学や他専門学校での非常勤講師、現場におけるスーパービジョンや職員研修などを行っている。昨年までは、病院でチーフ・ソーシャルワーカーとして管理業務や相談業務を行っていた。
 受験関係では、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等の養成講座の講師、受験テキストや模擬試験問題の作成、受験対策講座の講師などを行っている。

第5回 「心理学理論と心理的支援」のポイント

2016年熊本地震 ~継続することの重要性

 4月14日から連続する熊本を震源とする巨大地震によって、現地では甚大な被害があったと報道されています。日が経つごとに、その深刻な状態、大きな被害があったことが刻々と伝え続けられています。お亡くなりになられた方々には心よりお悔やみを、また不安な気持ちでお過ごしの被災地の皆様には謹んでお見舞いを申し上げます。

 現地では、ボランティアの方々の尽力により、「ニーズ」と「支援」が徐々に結びつき始めてきました。これからの課題は、それをいかに「継続していくか」です。そして、この継続する「民」の力が「公」の力と協働して、一刻も早い復興へと繋がっていけばと思います。

 被災された皆さんの日常や生活は一変してしまいました。日常を取り戻すためには、まだまだ時間がかかるかと思いますが、一刻も早い復旧ができますよう心からお祈り申し上げます。

 私たちも、微力ですが東京から、そして皆さまの各地から継続的な支援を続けていきましょう。

 さて、今回は、「心理学理論と心理的支援」の具体的な内容、ポイントについて解説していきたいと思います。今回も、公益財団法人社会福祉振興・試験センターが示す出題基準に即した内容で、整理していきます。

本科目のねらい

 本科目の出題基準によると、大項目として、1.人の心理学的理解、2.人の成長・発達と心理、3.日常生活と心の健康、4.心理的支援の方法と実際の4つがあげられています。

第28回試験をみてみると…

 本科目に関しては、今回も広範囲な事項が満遍なく出題されました。ただし、テキスト、ワークブック、過去問解説集、模擬問題集などをしっかりと学習することで得点できる科目です。内容を見てみると、問題8「達成動機」、問題9「学習」、問題11「個人と集団」、問題12「遺伝と環境」など『人の心理学的理解』の項目については、例年、しっかりと読み込ませ、詳細の知識と正しい理解が問われる問題です。また、「心理療法」については、出題頻度も高いため必ず学習しておく必要があります。

 ちなみに、今回は「ストレス」に関連する問題は問われませんでした。現代社会で生活する人を心理学的に理解するという意味では、「ストレス」については、必須の知識となります。今後、出題される可能性があるかもしれません。

 以上、今後も、出題基準から万遍なく出題され、難易度としても60%を問うような、非常にバランスのよい問題が出題される可能性が高いです。そのため、基礎や用語などを適切に整理、暗記しておくことが重要です。また、試験当日は緊張もあってか頭が混乱しているので、丁寧に読み進めないとイージーなミスをしてしまう可能性がある科目でもありますので、基礎的な用語や知識については、適切に理解していることが重要です。

 では、出題基準で取り扱われる4つの項目をもとに整理していきます。